2011/04/01 干し芋産地の様子を報告します。

東日本大震災
東日本大震災では多くの方が被災されました。心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
たくさんの方から弊社の茨城県の自社農園の状況のお問い合わせやお見舞いを頂きましたこと、とても感謝しております。弊社の農園スタッフもその家族も、お蔭様で無事で元気にしております。物損被害はありましたが、3月末現在は、ほぼ平常に戻り、今年度の干し芋作りに向けての農作業をしています。
近隣の干し芋農家も同様で、皆さん元気に干し芋の農作業、メロンや早掘りのサツマイモの農作業をはじめています。


地震から温床でサツマイモの苗を育てていたのですが、地震の停電で、苗が風邪を引くことを心配しました。昼間も締め切りで温度を下げないようにしていました。 黒沢進さんは、地震の数日前にメロンの種をまきました。メロンも温床で苗作りをします。停電の影響は避けられず、発芽がマチマチになってしまったようです。
建物が倒れることはありませんでしたが、倉庫内はゴチャゴチャです。整理にかなり手間取りましたが、物損で済んだことは幸いでした。 沢畑たかおさんは、メロンの種まき直前に地震が起こりました。電気が復旧した後も計画停電の可能性があったために、種まきを見送っていました。そのために平年よりも一週間遅れになっています。
運よく地震前にトラクターに燃料を入れておいた農家は、比較的順調に畑の作業ができました。 自社農園でもガソリンの買い置きがありましたから、たい肥場から、苗床にたい肥を運ぶことができました。
苗作りにはたくさんの水が必要です。井戸水がないと仕事になりません。 元々農家は、あるものを使って仕事をするので、物資不足の影響はさほどありません。

平年ですと3月上旬から畑の土つくり、3月下旬には種芋をだし、苗床の準備をはじめるのですが、燃料不足のために作業が滞っていましたが、3月末にはそれも解消されました。
農産物を生産する上で大事なことは、適期に適した農作業をすることです。農業は自然とともに営まれます。自然の恩恵も受けますが、自然の猛威にもさらされます。
昔の人たちは長い時間をかけてできた農産物を天の恵みとしていました。 ほしいも作りも一年がかりです。今年の冬に干し芋が仕上がった時には、心から出来上がって良かったことをかみしめることでしょう。