2011/03/01 有機干し芋作り、今シーズンも終了です。

種芋からの苗作りでスタートになる干し芋作りですが、一年を通してのシーズンがほぼ終了になっています。
干し芋作りは、春に種芋を保管庫から出して、苗を作りそれと並行して畑作りです。5月末~6月に植えます。夏の間は、雑草と芋虫と格闘し、秋に収穫。ここが折り返し点です。
冬を迎える間に、干し芋加工の準備、そして12月中旬から約3ヶ月の長丁場で干し芋加工です。
有機農園の有機干し芋作りも無事終了しました。

有機農園では、玉豊、いずみ、玉乙女の主要三品種に加えて、安納芋、紅東、人参芋、紫芋、太白芋、等々のたくさんの品種の干し芋を作っています。その中で今シーズン一番の出来が、「いずみ」でした。

原料のサツマイモが無くなり次第干し芋加工は終了です。早い農家では2月早々に終わります。収穫が多かった農家でも3月中旬を目処に終わっていきます。


今シーズン干し芋農家の中で話題になっていたのが、新品種の「紅はるか」「ホシキラリ」です。紅はるかは、玉豊に近い優しい甘さです。ホシキラリも甘みが強いので、どちらも期待できる品種です。栽培しやすさや、収穫量、干し芋加工特性がまだわからないので評価はこれからです。


干し芋のサツマイモの準備は3月中旬からですが、お盆に向けて作る早掘りのサツマイモは、2月早々から準備です。栽培している農家は、干し芋作りが終わらないうちに準備を始めます。

冬の間静かだった畑ですが、干し芋加工が終わるに連れてにぎやかになります。


干し芋加工が終わると片付けもそこそこに、色々な準備です。畑は一年のうち今しか出来ない深耕をしてから輪作の麦の鋤き込み、その後有機肥料や自家製たい肥を入れます。また、抑草対策も行います。苗床作りも並行してやっていきますし、3年後を見越してのたい肥作りも始めます。


昨年の干し芋終了時点で計画した今シーズンの干し芋作りの結果がでるのも今です。計画どおりに行かなかった反省点ばかりだった感覚です。有機干し芋はどこでもやっていない農業なので、自社で手探りで試行錯誤しています。今シーズンの貴重な体験を糧に新しいシーズンに臨みます。