2012/06/01 有機サツマイモ苗植えと新しい栽培

有機干し芋のサツマイモ栽培も苗作りから、定植(苗植え)し畑の段階へと進んできました。
平年よりも強く逞しい苗を作り、病害虫に強くして、雑草は基本的に生えて来るのを防ぐ抑草の栽培方法を取り入れています。

5月前半は、一足早く伸びてきた苗をそろえる程度で切っていましたが、中旬以降は自社の有機農園でも本格的な苗切りがはじまっていて、逆に苗切りが追われる位に育ってきています。
沢畑たかおさんの苗場でも、いずみ苗が立派に育っていました。畑の地温も上がってきていますので、定植も最盛期になっています。


昨年はじめた麦間栽培では、麦による抑草効果はあったのですが、麦を倒す作業が雑草より遅く、充分に活かすことができませんでした。
今年は、伸びた麦から刈っています。畝(うね)の高さまで数回刈って最後は根元から切ります。麦を厚くすることで、昨年より抑草できると考えています。

同じ時期に種まきしても、畑ごとに生長が違います。
畑内でも伸び具合が違いますから、畑ごと、場所ごとに分けて切っています。


傾斜がきつい部分がある畑は、遠目から見ると平らでも、割と高低差があるものです。その部分(法面)は作物を植えられないので除草します。
一般農家は除草剤で片付けますが、有機栽培では無農薬のために手取り除草です。それが手間なので、防草シートを敷いています。

何が起こるかわからないのが自然ですから休耕畑も定期的に回ります。
夏には緑肥作物を植えますがそれまでは除草等の手入れです。


EMぼかし肥料の試験栽培です。EM菌と米糠と大豆でぼかし肥料を作り、畑で、肥料を抑草をするという試験栽培をしています。
3月終わりにEM活性液を作り、ぼかし肥料を4月に作りはじめ、いよいよ畑に投入です。サツマイモの畝(うね)も立ててビニールで覆いました。
1ヶ月このままにしておく予定です。ぼかし肥料と土が発酵して、抑草になり、なおかつ、サツマイモの肥料になる。どこまで上手く行くかはわかりませんが、試験栽培です。

有機サツマイモ栽培にとっての試練は、草も病害虫も活発になる夏から秋です。強い苗を作ることと、抑草を前提とした畑作りを3月から進めてきました。
その準備の真価は徐々に現れます。定植直後はまだこちらの思惑通りで、用意されている良い環境に余裕があります。これを保つために、今までの体験を活かした早め早めの農作業を施しています。