2012/11/01 有機サツマイモ収穫はじまりました

今年掘っているサツマイモは、前年度の収穫の結果から、良かったことと反省することを踏まえて、一年後を見据えて計画し、実際の天候に合わせて農作業した積み重ねの結果です。
土の中で育つサツマイモは、掘ってみて初めて状態がわかります。一年前の計画(考え)が適正だったか、一年間の農作業が功を奏したかがわかる瞬間です。
ほしいも産地でも一番の干し芋名人の沢畑たかおさんの“いずみ”です。形が良い、見ただけで美味しいいずみ干し芋ができるとわかるサツマイモです。ただし、できればもう一回り太く育って欲しかった大きさです。

黒沢進さんの2つの畑の玉豊です。手前は大きく育ち、形も長細い良い感じですが、奥は丸く育ちました。同じ栽培方法でも畑により変わることはめずらしくありません。
原料芋を適正サイズに育てることで美味しい干し芋ができます。大きく育ち勝ちな紅マサリは畝(うね)幅、苗を植える間隔、栽培する期間、そして天候を考慮して適度な大きさの収穫を心がけます。

有機栽培の自社農園の畑です。収穫作業は、草を刈って芋堀りができる準備をしてからになります。 本来株元に付く実が、麦間栽培では畝の脇に育つ傾向があります。その芋は収穫前の準備で手で掘り起こします。
ここも有機栽培の畑です。ここはサツマイモのつると雑草を予め刈った後、抑草のためのマルチを取り除いてから収穫作業に入ります。 手が回らない畑は、つる刈りができるようにするまでが一苦労です。農作業が早い農家の収穫が終わる頃、やっとつる刈りと掘り取りを始めました。
飛田ぎんさんは、毎年手掘りで収穫します。つる刈りは弊社が機械でやるので、「芋掘りもトラクターでやろうか」と言っても「手で掘るから良いよ」と言います。手掘りだと、傷ひとつないサツマイモが収穫できます。それにしても大変な作業です。頭が下がります。



農業と天候は切っても切れない関係です。一年間の栽培期間の中で天候は、こちらの都合とは裏腹なことも起こります。
有機栽培は自然相手なので、予測以上に草がでたり、虫がでたりします。農薬を使わないためにコントロールは困難で、思惑通りにはいかないのが常です。それ故に失敗の方が多いのですが、だからと言って無闇やたらではやはり上手くいきません。今年もけっして満足できる結果ではありませんでしたが、試行してきたことを検証して、これからの一年(来年の収穫)につなげたいと思っています。