2013/04/01 有機サツマイモの今年の作付けは?

3月は干し芋生産も年度替りです。
2012年度の生産が終わり、片付けをしたらすぐに、畑や土作り、たい肥作りの準備にとりかかります。
そしてお彼岸を境に、4月からの苗作りに備えての種芋の蔵出しと苗床準備もはじまりました。
今心に思い描く、一年後に皆様にお届けしたい干し芋の第一歩がまた始まります。
大風がありました。ビニールハウスごと持ち上げられそうでしたが、なんとかビニールを飛ばされただけで済みましたが、修復に手間取りました。
念入りに作ってあった干し場を解体し、棚にしてあったレールや足、足元のネットや防鳥ネット等を、蒸篭(せいろ)やつき台の七つ道具と一緒に加工場にしまいます。
忠八さんから、大事な種芋を預かっています。忠八さんの苗作りの作業と天候を加味して種芋を蔵から出します。
規格外の大豆です。干し芋加工時の皮・米糠・もみ殻で自家製堆肥を作ります。また米糠・糖蜜・EM菌でぼかし肥料も作ります。
左は、たかおさんが準備している苗床です。右は、自社有機農園の苗床です。4月に種芋を苗床に植えるので、3月半ばからその準備をはじめます。
管理している畑の土壌検査をします。収穫結果、実際の作業での体感、検査数値で栽培方法の改善をしています。
2013年度も麦間栽培や、EMぼかし肥料での抑草栽培を続けます。また、完熟肥料での追肥の試験もしてみます。
前年作の抑草で使った黒マルチ(ビニール)のかけらを拾い、今年の耕作前準備です。昨秋そのままにしてしまった畑です。秋に手を入れてある畑は、すぐに土作りを始めます。
有機農業では連作は不可能です。緑肥作物で土壌改良するので、管理している2/3の畑を休耕させています。地力を蓄えなければ病害虫に勝る健康な農産物はできません。

自社の有機農園の今年の作付けは、『いずみ』『兼六(人参芋)』『安納芋』が中心です。有機栽培との相性が良いからです。。
それ以外にも、新しい品種『ほしこがね』を試します。また、種芋の継承がてら、有機栽培自体の改善を図るために、『玉豊・玉乙女・紅マサリ・紫芋・太白・クイックスイート等』の多品種を様々な栽培方法で試していきます。