2013/07/01 有機サツマイモ定植終了、草取り開始です。

『苗半作』 どんな苗を植えるかで、稲作の半分が決まってしまうことを言っています。
それはサツマイモでも同じで、有機栽培になれば尚更です。
苗場より厳しい環境が畑です。雨風寒さにさらされ、雑草との競争、病害虫の危険もあるからです。
逞しい苗えを作り植えることが必須条件です
。 作付け面積から逆算して苗場の大きさを決めますが、タツマでは一般農家の2倍の苗場を準備して、とにかく強く丈夫に育った苗だけを畑に植えていきます。

強い苗に育てると同時に、畑の環境も多様化させる工夫をしています。農薬・化学肥料が使えない分、動植物が多く棲む自然に近い畑にすることで、害虫ばかりにならず、病気が出にくい畑になります。

篠が群生している近くの畑では畝(うね)を突き破って篠が伸びてきます。根も深いので抜くこともできません。農薬を使わない以上成す術がありません。

6月は恵まれた天気でした。気温が高く雨もあり、根付きが良く順調に定植が進みました。 カラスがいたずらして苗を抜いてしまう畑があります。釣り糸を張ってカラス除けの対策をしました。


根付きが良いのは雑草も同じです。しかもモグラ叩きと違いすべての畑で一斉に伸びてきます。根が張る前に、何度も何度も畑を回り草取りしていくしかありません。サツマイモのつると葉が伸びるのが早いか雑草が早いかの競争です。



今年もヒバリが巣を作っていました。見つけてから1週間で雛が孵り、それから10日程で巣立ちました。速く成長することで危険を回避しているようです。

畑の多様化のために多種類の植物を使います。えん麦・ライ麦やソルゴ・クロタラリア等です。

草が畑を覆ってしまえばもちろんサツマイモは育ちませんが、それでは畑の中にサツマイモだけが育っていれば良いかといえば、それは自然界から見れば正常ではありません。
虫も鳥もカエルもいて、草も麦も生えている、そしてサツマイモも伸びている、それが健康な畑で、それを目指しています。