2013/08/01 芋も草も虫も小動物も鳥も畑の一部です。

もちろん、芋を収穫するため、美味しい有機干し芋の原料の有機芋のために、
手間隙かけているのですが、闇雲に芋のためだとばかりに畑から芋以外を排除しても良いことはありません。
有機農法の根本は循環型農業です。その畑の中で完結するのが目標です。完結とは畑の環境とお日様で芋作りをするということです。それを原点に考えると、芋と一緒に育ってくる草もそれらに集まる虫も小動物も鳥も必要で、芋が畑の中で少し多く占めるのを促すのが農家の役割です。

有機とEM農法を組み合せて、できるだけ畑内で循環させることを試みていますが、草だらけになる失敗もあります。


芋のつると葉が、芋の畝(うね)を覆うことができる位の草取りを目標にしていますが、多勢に無勢で草が勝ってしまうことの方が多いのが現状です。


せめて畝上だけは草取りしないと、つるも葉も伸びません。抑草の黒マルチは、葉が伸びてきた時点で剥がします。

畑内の生態多様化、抑草、線虫予防を兼ねて、麦間栽培を毎年やっていますが、春蒔きの畝間の麦だけでは、草は抑えられません。

この畑の麦間栽培は、隣接畑に昨秋麦を蒔いておいて、苗を植える前から麦藁を敷き詰め抑草しています。 最初の敷藁は土に返りはじめ地力も上がるので、親しい農家から「良い芋ができる」と誉められました。

休耕畑の輪作の麦の種も自家採取が目標です。 10日前の草取り時の足跡にできたヒバリの巣です。

サツマイモが育つ初期段階では草取りは重要な農作業です。すべての草を取ることはできませんが、ある程度草を抑えれば、つるが伸びます。光合成できる芋の葉があれば、雑草があってもそれらは多様化になり、その畑はイモムシばかりが寄り付くこともありません。
農薬や化学肥料を使う一般農業より収穫量は少ないですが、芋もあるけど草もある。それに集まる虫がいて、小動物がいて鳥もいる。そこから健康な芋が育ちます。