2013/09/01 有機サツマイモ畑も夏から秋に。

農薬や化学肥料を使う目的、使うことで乗り越えられる障害は、大きく分けると二つあります。
一つは栽培中の問題で、病害虫防除です。
もう一つは栽培前の問題で、畑自体が不健康になっても(地力が落ちても)、それを解消するための土壌消毒と、回復させるための施肥で無理やり栽培できるように畑を整えることです。
有機農業では、畑の地力を戻すための定期的で思い切ったメンテナンスは必須で、それを適えた健康な畑で健全な芋を育てることになります。

今夏の前半は雨が多く、育ち盛りの芋には歓迎ですが、草取りに出れない日が多く、気持ちは焦りました。

病害虫に負けない、逞しい苗を植えることは重要です。また、麦等の芋以外を畑で一緒に育てることで、生物を多様化させることも効果があります。

畑の地力が落ちたら、有機の場合は休耕して土壌改善に努めます。この畑は緑肥作物のソルゴを育てています。思惑に反して、ソルゴに負けず雑草も伸びていますが、畑の中は多様化しているのが自然なので、それも良しと判断しています。

つるが畑を覆うまで雑草を抑えるのが目標です。この畑は理想的に上手くいきました。

草取りが間に合わないで、草の勢いが勝る畑もあります。



お盆を過ぎると、秋の虫、秋の草が目立ってきます(写真上)。ヒバリの雛も8月上旬には巣立ちます(写真下)。


今年も3月から8月迄、苗床・苗作りから畑作り、草取りと農作業を続けてきました。ここまでで干し芋用のサツマイモの育ちはだいたい決まりで、後はどれだけ芋虫に負けないで実を大きくできるかになってきました。
どれだけ育っているか、どんな品質の芋になっているか、ここまで来たら芋を信じるだけです。