2014/01/01 注目の紅はるかはじめ、有機干し芋も仕上がりはじめました。

今シーズンの干し芋作りが始まりました。
ここ数年新しい品種が毎年のように出てきています。玉乙女と安納芋や紫芋にはじまり、紅マサリ、ほしキラリと続いてきて今年は『紅はるか』です。今までの新品種の中で一番注目されている品種です。

干し芋名人市雄さんの紅はるかの平干しと丸干しです。艶のある仕上がりです。また、乾く前からも甘いことが解ります

紅はるかは“農家泣かせ”です。形状と収穫量と保存性の3点が難点だからです。形状は、ほぼ細長い形です。丸干しサイズか少し太い位です。とにかく長いので、スマートな平干しと丸干しが多くできます。そして四切りにすると見栄えが良く仕上がります。

薪ふかしの信義さんとぎんさんも、紅はるかを作りました。茨城産いずみ種ほしいもに勝るとも劣らない甘さです。

黒沢進さんも紅はるかを作りましたが、収穫で大苦労しました。あまりに長いために、手掘りにしたのです。


大きな蒸篭(せいろ)は重いので、蒸かし場所からの移動が大変です。進さんはチェーンで吊って、ピタッと置きたい場所に蒸篭を動かします。

紅はるかは、玉豊の6割位しか収穫がありません。また、寒さに弱いのも農家泣かせです。原料芋の段階での傷みが多いので忠八さんは畑に埋めています。


今年はまだ出始めの新しい品種『ほし黄金』です。ふっくらした形状なので、収穫量や作業性は紅はるかよりも良さそうです。甘さや保存性等、多くを栽培してみて解ることがたくさんあるので、来年には実力がわかります。

自社の有機農園では安納芋から有機ほしいも作りをはじめました。紅はるかも含めて今シーズンは糖化が早く、当初から甘みがのっています。


昨年試作した段階で好評だったことで、紅はるかの生産が増えましたが、干し芋の主力品種までにはなりそうもありません。しかしながら、高品質なのは間違いなく、魅力ある干し芋です。
他にも今シーズンはほとんど作られていない、ほしキラリやクイックスイートも自社農園で栽培しました。有機ほしいもは安納芋、人参芋、いずみを生産しています。干し芋好きの皆様に、多種類の美味しい干し芋をご案内できる準備が着々と進んでいます。
本年もよろしくお願いいたします。