2014/03/01 自然には逆らえません、農家はできることをやるだけです。

雪、雪、雪。
立春過ぎてからの干し芋産地は、これまで経験したことがない大雪が続きました。特に最初の大雪・大風では多くの被害がでました。
そんな状況下ですが有機農園では、人参芋・かぼちゃ芋の有機ほしいもを仕上げていきました。

防鳥網に積もった雪の重みで、露天干しの農家の干し場が崩壊しました。網の上の雪が重く、溶けるまで修復もできない状態でした。

有機農園もビニールハウスが四棟とも壊れました。種芋の保管をしているハウスが潰された農家もあり深刻です。恨めしい大雪でした。


有機ほしいも作りは、安納芋・いずみに続いて2月は、人参芋・かぼちゃ芋を仕上げていきました。

人参芋とかぼちゃ芋はそっくりです。果肉の赤が強いのが人参芋、黄色っぽいのがかぼちゃ芋です。

原料芋は、白系と赤系に分かれます。玉豊、いずみは白い肌ですが、形状は全然異なります。

人参・かぼちゃ・安納芋は古い赤系の芋です。玉乙女、紅はるか、紅マサリ、ホシキラリ等は最近開発された赤系の芋です。


「若い頃の半分しか作っていない」と言う塙さんです。塙さんに限らず大抵の農家で、一日の生産量が少なくなっているにも係らず、年々加工が終わる日が早くなっています。

平年よりも多く芋が収穫になったので、全部加工できるか心配していた力男さんですが、なんとか無事終了です。しかし大分大変だったようで作付けを減らす予定です。

干し場をはじめ、加工の準備は大変ですが、片付けはあっという間です。とは言っても、なにもかも一人でこなす ぎんさんは毎日少しずつ片付けをしていました。


もう10年以上前から、ほしいも農家の高齢化でどんどん生産量が減っていくのは解っていましたが、今シーズンはそれが顕著に実感となっています。
それだけに今まで以上に農家と協力して産地を守ることが必要です。自社の有機農園では、名人が培ってきた素晴らしい技術の継承も必須で、そのどちらも待ったなしになってきています。