2014/07/01 有機の芋苗、適日を狙って植えます

農産物を育てる上で、苗作りは重要項目です。
逞しい苗を育てることも大事ですが、その苗をいつ植えるかも大切です。
有機栽培では、畑に出したサツマイモの苗は、いち早く大きくならないと、雑草や病害虫に負けてしまうからです。
なるべく根付きが良くなる日を狙って苗を植えます。気温が高い穏やかな日で、数日のうちに雨が降るか、雨後の畑が湿っている日を選びます。

3月から土作りをしていた畑は、苗を植える(定植)前に予め畝(うね)立てしておきます。 天気予報とにらめっこしながら、適期を待って定植します。

適日に合わせて植える苗を揃えるためには、広い苗床は不可欠です。

今シーズンの苗作りで一番苦戦したのが、「ほしキラリ」です。発芽も育ちも遅く、予定していた面積を植える苗を揃えることが出来ませんでした。苗作りでも苦労があるのも「ほしキラリ」がほとんど栽培されない理由です。

大きく太く、節の間隔が狭い丈夫な苗(成苗)を育てて植えます。有機栽培では絶対条件です。

たかおさんが準備した苗です。長さも太さも揃っていますが、綺麗に整えて置いてあります。細かい所まで丁寧な農作業をしているのが解ります。

毎年ツバメが来る親しい農家の庭先です。育苗の頃飛来して、植え初めの頃に雛が孵り、定植が終わる頃には、雛は巣立っています。


除草もはじまります。


苗を植える前の畝立ての時から草は生えます。草取りしながら定植することもあります。

畝の間は、つるが伸び根が張るまで、機械除草ができます。根が伸びると根を切らない手取り除草にします。

畝間に麦を蒔き、また麦藁と稲藁を敷いて抑草している畑です。それでも隙間から草が出てくるので、手取り除草します。その後敷き藁を厚くしたり、伸びてきた麦を倒して抑草していきます。

定植とともに、有機農業につきものの除草が日課になります。一般農業では、雑草が生える前に抑制剤、生えてきたら除草剤ですが、有機農業は手取りか機械除草です。つると葉が伸びるまでが第一段階で、それには一にも二にも初期除草が重要になります。