2014/09/01 草も虫も肥料も、個々の畑を観て作業します。

たとえ隣同士であっても畑には個性があります。
サツマイモが育つ育たないという、いわゆる肥えている、肥えていない畑もありますが、草が生えやすい、虫が繁殖しやすい、病気が出やすい、鳥の被害が多い等、その畑独自の特徴があります。
もちろんそれに対応した栽培管理と農作業を行います。

サツマイモのつるが畑を覆っても。8月のお盆までは、つるを超えて出て来る草を取っていきます。

農薬を使わないので、有機畑は芋虫以外のモグラやカラスの悪戯があります。畑内に麦を植えたり、ある程度多種類の雑草を残すことで、色々な虫や小動物が集まり、それらの回避につながります。

ほっておくと畑は草だらけになりますが、生えてくる雑草は各々の畑の特性を反映した違うものです。それらは畑に必要な草なので、休耕畑ではそれらを伸ばしてから鋤きこむようにしています。

その年により芋虫の被害は異なりますが、大量に発生してからの対策では遅いので、梅雨の頃に虫除けのマメ科作物のクロタラリアを畑周りに蒔いておきます。

休耕畑は状態を見て休ませる間、輪作として麦やソルゴの緑肥作物を蒔く場合があります。それらは土壌中の病気を治癒し畑を肥えさせる効果があります。



肥料も含めて畑で使う資材は、出来る限り内製にするのが有機農業の理念です。ですから、追肥のボカシ肥料もたい肥も麦の藁も種も自家農園で作っています。



収穫しても干し芋には加工しない芋や、加工中に出る芋の皮などで自家製たい肥を作っています。

芋の育ち具合を観て、EMボカシ肥料を追肥します。自家精米の米糠と地元の大豆くずとEMで作ります。



休耕畑を利用して、ライ麦やえん麦を栽培し、敷き藁やたい肥の原料の麦藁や、土壌改良ための麦の種も得ています。

化学肥料と違い有機肥料は、与えれば芋が吸収する訳ではないので、EMの力を借りて、芋が吸収しやすくします。そこでEM活性液はどの畑でも葉面散布しています。