2014/10/01 収穫前は未来に向けての農作業です

サツマイモのつると葉が畑を覆う時点で、栽培は一段落です。
大きい草取りは続けて、芋虫が増える畑は虫取りしますが、それ以外に来年作以降の準備をしていきます。
収穫が始まるまでは、出来る限り先を見越しての農作業に重きを置く時期です。

冬に備えて白菜作りをしていますが、キジが悪戯に来るのと芯喰い虫対策で、防虫ネットを張りました。

今年は9月になってから芋虫が増えてきました。春から3世代目が暴食で、この世代が越冬するようです。

畑と畑の境や、畑と農道の間の草刈りは冬まで定期的に続けます。

有機栽培は農薬を撒きませんから、芋虫が発生しやすい畑は、緑肥作物で障壁帯を作ります。隣接する畑に芋虫が行かない配慮です。


有用微生物群=EM菌を糖蜜で活性化させて、米ぬかとくず大豆を混ぜて、ボカシ肥料を作ります。半年から1年寝かせるので、春と秋の二回、これを作る時間を取っています。

緑肥作物(クロタラリアやソルゴ)は、土作りのために休耕している畑で育てます。何回も鋤き込んで、土壌改良していきます。




休耕畑では緑肥作物以外に、ライ麦も育てています。土壌改良が主目的ですが、ライ麦の種を自家採取すること、麦藁を取ることも目的です。種は来年以降の他の畑で、藁は畑に鋤き込んだり自家製たい肥に使います。

親しい農家がお正月の餡子に使う小豆を収穫していました。味が良い秋小豆は、ほしいも農家の農繁期になるので、夏小豆を作ります。


冬の干し芋加工で出た芋の皮や、干し芋には適さない芋等と、米ぬか、モミ殻、くず大豆、稲わら、麦わら等で、自家製たい肥を作っています。一まとめの大きな山を作っておいて、あらかた発酵させておきます。それを小分けにして、排水が良い、稲わらやモミ殻の層、たい肥の層というふうに、何層も重ねておいて、場合によってはカキ殻を入れたりして温度を上げて完熟のたい肥にしていきます。 たい肥もこまめな農作業をして、管理すると、良いものが出来上がります。