2015/01/01 今年度(2014年度)の干し芋は上出来です。

ほしいもは、栽培期間での原料芋の出来と、加工期間での天候で左右されます。
今年度の原料芋は水分含有率が高く、とても高品質な干し芋に仕上がる芋に育っていました。ただし、水分量が多いと腐りやすいので、保存できるかが問題になります。
それはさておき、やりがいがある原料芋であることは間違いありません。

蒸け上がりが良いのも今年の原料芋です。仕上がりの色は天日干しの天候で左右されますが、照りがあるので、そこからも、品質の良さが窺えます。


サツマイモは品種により、寒さに強い弱いがあります。紅はるか・ほしキラリから加工をはじめ、いずみ・兼六・安納芋を、その後、玉豊・玉乙女を加工します。

昔よりも冬が来るのが遅くなり、シーズン当初は、天気が定まらない(時折高い気温になったり雨がある)のがここ数年の傾向です。今年も緊急避難で乾燥機を使いました。

紅はるかは、薄切りを作りました。甘みが強いので薄くても十分に美味しく、軽やかな食感は他では味わえない干し芋になります。

様々な品種で四切り芋も作ります。薄切りや大判と共にこれらは、産地でもタツマだけが作っている干し芋です。

氷点下の朝が続くようになると、丸干し芋作りをはじめます。干し場に丸干しが並ぶと真冬の到来です。

今年の干し芋の出来の良さは、大ベテランの黒沢進さんも認めていました。ここ15年の中でも1番か2番の品質です。

日が陰ってくると、体感温度はどんどん下がってきます。外回りは日が出ているうちに済ませます。

12月後半から有機ほしいもも加工をはじめました。有機は収穫量は悪かったですが、品質は一般品同様に上々です。


ぎんさんの娘婿さんが薪割りして、芋を蒸すばかりの準備もしていました。今年も薪ふかし干し芋が楽しみです。

12月は、その年の原料芋の出来具合を確かめながら、平ほしいも、薄切り、四切り芋を作ります。そしてお正月休み前に丸ほしいもを始めます。
1月は、それに加えて、角切り芋や大判を作り始めます。2月半ばまでが干し芋生産の最盛期です。