2015/03/01 無事終了しそうです。

干し芋の品質は、まず原料芋がどうか、そして、それをどう加工するかで決まります。
加工はほぼ全て手作業ですから、どういう加工をしてきたかで仕上がる干し芋の出来栄えは大きく異なります。けれどそれも、元になる原料芋がどうかの上の話です。
幸いにも今シーズンは、とても品質が高い原料芋に育ちましたから、加工し甲斐がありました。そんなシーズンも終わりが近づいています。

立春を過ぎても寒さは続きます。それに加えて日が長くなるので、乾きは良くなります。2月前半は、仕上がりに時間が掛かる丸干し芋や厚切りほしいもの加工に最適です。


小ぶりから中ぶりの間の原料芋を選抜して作るのが四切りほしいもです。それ以上の大きい芋は厚切りほしいもにします。大きさにより、大判~小判になります。稀に特大判ができます。


忠八さんもまこやんも80歳半ばです。本当に元気です。忠八さんは奥さんと娘さんと3人で、まこやんは娘さんと二人で干し芋作りをしています。二軒とも2月末に無事に終了しました


主力の“玉豊”の出来が特に良い年でした。有機農園では“いずみ種を中心に有機干し芋を生産しています。玉豊は有機栽培との相性が悪いからですが、今年は有機玉豊も高品質な芋に育ちました。いずみと共に、厚切りにしました。

いずみ、兼六人参芋、安納芋の有機干し芋を生産していますが、その他にも少量で10品種ほどの有機干し芋を作っています。それらをまとめて蒸すと色々な色が干し場に並びます。

昨秋種を蒔いていたスナックエンドウが雨水の頃芽を出しました。次の二十四節気は啓蟄です。

畑の状態を見て、たい肥を入れたり、深耕したり、休耕を決めたりします。春一番の仕事です。


石川県の農家が、兼六人参芋とその干し芋を送ってくれました。自社の兼六は種芋を自家採取しているので、元の兼六種と違いがあるかの確かめに丁度よい機会になります。

3月に入ると、冬の間麦等の輪作で眠らせていた畑の土作りや、苗床作りが始まります。干し芋加工の片付けも早々に、また新たな干し芋シーズンがはじまります。