2015/06/01 健康に育てた苗を、適期に植えます。

苗を本圃場に植えることを、定植と言います。
春先から、如何に良い条件で定植できるかを準備していました。
そして、定植を境に農作業が本質的に変わります。

4月前半の定温と天候不順で、平年の10日遅れの育ちの苗でしたが、4月終わりからの初夏らしい天気で、一気に伸びてきました。

品種により育ち方はかなり異なります。ほしキラリ、シルクスウィート等は、なかなか伸びません。

伸びていても、個々で長さが違うので一度切り揃えます。この一手間を入れることで、一週間後には定植できる苗が揃います。


良い条件の定植とは、まず逞しい苗を育てる。これが絶対条件で、次がいつ植えるかです。畑の地温が上がる晴れで、かつ、冷たい海風がない穏やかな日、できれば3日以内に雨が期待できる日です。

今年は、タツマの有機農園では、5月14日から、18日の週からは、一斉に定植が始まりました。

休耕の畑の輪作のライ麦も一気に伸びてきています。このライ麦から、来年休耕する畑のための種を採ります。

今年はえん麦での麦間栽培です。畝間をいつもよりも広げ、株の間にマリーゴールドを植えます。より土壌改善を狙っての工夫です。


最低1年以上休ませて、地力を上げておいた畑に苗を植えます。休耕している間に施した土壌改良と、植える芋の品種を考慮して、その畑に入れる肥料を決めて、畝(うね)立てしていきます


干し芋産地は鳥が多く生息しています。左は番いのキジ、右は田んぼで悪戯していたカモです。

苗作りまでは、ビニールハウスである程度の温度管理と、潅水で水管理ができますが、定植後の芋は、自然環境に晒されます。ここからは、芋の力を信じて、また様子を見て後押しできる農作業をしていくことになります。