2015/12/01 芋の保管管理とほしいも加工準備

原料芋の収穫後は、来春以降のための畑仕事をやり、ほしいも加工の準備です。
加工は約3ヶ月の長丁場ですから、入念に準備をします。
原料芋は加工順に倉庫に仕舞います。年明け以降の真冬に加工する芋は定温倉庫に入れます。

畑には麦を蒔いておきます。芽を出させておけば、暖かくなるにつれて育ち始めます。


干し場は雨よけのビニールハウス下に作ります。ハウス周りを綺麗にしたら、足場をかためて稲藁を敷き詰めます。


ビニールハウスの脇に鳥除けの網を張り巡らせたら、ビニールを掛けます。その下に干し芋を干す簾のサイズに合わせた棚を作ります。

予め棚の柱の間に入るように、冬野菜を栽培していました。レタス、白菜、人参、コールラビを育てています。


ビニールハウスの前後も防鳥ネットを張ります。毎日出入りがあるので、めくり易く且つ耐久性を良くする必要があります。ハウスの根元からぐるっと上まで、しっかりと固定して吊っておきます。

離れた倉庫にトラクターを移動します。元の置き場は、干し芋の保管場所になります。

ほしいも産地の11月は平年よりも気温が高く、降水量も多く、終盤までぐずついた天気でした。とりあえず1度だけ試し蒸かしをして、今年の原料芋の様子を探りました。本格的な加工の開始は、寒波が来てからになります。

高品質の干し芋を作るためには、原料芋の保管管理はとても大切です。芋の主成分のデンプンは、寒くなると糖化を始めるからです。最初に蒸かす芋は糖化が進むように、一年で最も寒い1月後半から2月にかけて蒸かす芋は寒さに当てないように、保管管理します。
原料芋は生ものですから、温度、湿度、酸素に配慮して保管しています。