2016/02/01 天候に合わせてできることをやるだけです。

干し芋の出来高は、原料芋の収穫量と、干し芋に加工した時の出来上がりの量、両方で決まります。2015年度は原料芋が不作だったので、加工での出来高が良いことを期待したのですが、そうは問屋が卸さないという状況です。

1月18日は台風並みの大雨・大風になり。干し場のビニールハウスが飛ばされた農家も少なくありませんでした。

原料芋が少ないので、1月に入ると蒸かし終える農家が出てきました。


薪ふかし干し芋の“ぎんさん”も早々に終了です。1月半ばには釜が空きました。


自社の有機農園も一部被害がありました。しかし雨でなく雪だったら、ハウスが潰されていた所です。

黒沢進さんは、今年度は玉豊・いずみ・紅マサリを作りました。もう80歳を超えているので、作付けを減らしているのと不作の影響で、1月一杯で終了です。ひと頃の半分の生産量です。


暦は正直です。暖冬続きだった干し芋産地も“大寒”に入ると大寒波がやってきました。これを逃す手はありません。厳寒だからこその、丸干し芋・厚切り芋を作り始めました。


ほしキラリも農家泣かせのサツマイモです。あまりにも育たないので、高品質の干し芋原料になるのですが、ほぼ作付けされません。自社農園のほしキラリも小ぶりばかりだったので、四切り芋を中心に蒸かしました。

住谷伸男さんは、いずみとほしキラリを作りました。どちらも貴重な品種で、もちろん両方とも上出来でした。特にほしキラリの丸干し芋は絶品です。

すっかり定番干し芋の“紅はるか”です。忠八さんのは、見るからに見事な出来栄えです。

原料芋の栽培中も、干し芋の加工時でも中々天候に恵まれない年でしたが、寒さでの原料芋の傷みは少ないのが幸いでした。
2月一杯は干し芋の旬ですから、残りの原料芋を大事に丁寧に仕上げていきたいです。