2016/06/01 苗も畑も準備完了!定植が始まりました。

干し芋用のサツマイモ栽培の一つの区切りが苗を畑に移植する定植です。
その前段階の農作業もとても大切です。

苗場の草取りは日課です。種芋を植えてからの約一ヶ月間は頻繁に行います。ある程度育てば、大きい草だけを取ります。

品種や日当たり水回り等の条件で伸び具合が異なります。左手前は苦戦している苗(太白芋)です。

順調に育っている紅はるかです。

安納芋、人参芋は早生種なので、毎年一番伸びが早いです。


今年はクイックスウィートが全く育ってきません。作付けを減らすしかありません。また、ほしキラリは芽が出るのは早かったのですが、その後停滞しています。こちらも面積が限られます。

育ち具合の差はともかく、とにかく強い苗を作るのが基本です。大きくなってきたら苗場を畑と同じ朝晩寒く風も通る環境にして、頑丈な苗に育てます。
また、節の間が短い太くて、しかも大きい苗だけを選んで苗切りします。

切った苗は、適日が来るまで植えません。植える日を選ぶからです。定植後2日位は穏やかな日(天気予報)を待ちます。根付くのを優先するためです。逞しい苗ならそれを待つことができますし、根付きも良くなります。

苗作りと同時に土作りです。畑により、たい肥や必要な有機肥料を入れます。風が強い日が連日だったので往生しました。

畝(うね)も予め立てておきます。これも適日に出来るだけ定植するためです。


満を持しての定植です。干し芋産地のサツマイモの定植の適期は5月後半からの一ヶ月です。

どれだけ良い苗を切るか、そして根付かせるか、が重要です。特に有機農業では、除草剤や殺虫・殺菌剤を使いませんから、苗自身の力強さが死活問題です。
無駄になっても良いから苗場を広く取り、たくさんの苗を育てています。そして更にその中から選抜します。