2016/08/01 芋の手助けと先を見越した作業

サツマイモは根が肥大して実になります。つると葉が伸びていくと、小さい実が付き、収穫まで少しずつ育ちます。
梅雨の雨と、気温が上がる7月はぐっと葉が伸びます。夏の太陽の光合成で実が育ちます。

順調な畑ばかりではありません。伸びてこない畑は、追肥します。

葉が畑を被うまではこまめに畑に入り草取りです。つるが伸びてくると、大きい草や畑回りを中心に除草です。

サツマイモの根が伸びる前は、畝(うね)の間は、耕運しながらの除草ができます。

草を抑える工夫もしています。サツマイモを植える間に昨秋に予め麦を育てておき、育ちきった所で、麦を刈って倒しておきます。しかし、草はその合間からも育つので、あくまで時間稼ぎです。

忠八さんの紅はるかです。初期除草が上手くいき、葉が伸びていました。

畑から戻ったところで出会った昭さんです。ほしいも産地は空梅雨だったので、それを心配していました。

雨の合間は、苗床の片づけや、先を見越しての農作業です。

ライ麦を穂ごと乾かしておきました。来年以降に輪作で使う種を採ります。

追肥で使うボカシ肥料も合間を見て作ります。

小さい実がハクビシンに喰われていました。けれど、これを見る限り、この畑は期待できます。

マリーゴールドは線虫除けになりますし、緑肥にもなります。来年植えるサツマイモ畑に畝(うね)立てして、マリーゴールドを蒔きました。

風が通る畑回りはライ麦で風除けですが、枯れてきたので、マメ科の緑肥作物「ネマクリーン」を蒔きました。休耕畑も、ライ麦とネマクリーンで地力を付けています。

サツマイモを栽培すると、それを狙って線虫はじめ害虫や、病原菌が集まってきます。有機農業は農薬が使えませんから、畑を健康にしていくしかありません。土壌改善と地力を上げるために手間と工夫と時間を掛けます。