2016/10/01 芋虫取りと芋収穫準備です。

9月は芋虫との闘いです。そして10月の収穫に向けての準備の月でもあります。

ほしいも産地ではその年により発生する数は違いますが、芋虫被害は夏の終わりから顕著になります。ただし、畑の環境やサツマイモの品種により、喰われる状況はかなり異なります。


まだ光合成で、実を大きくしたいので、虫取りの日々です。

緑肥作物のクロタラリアを畑周りに植えてあります。風除けにもなりますが、芋虫が入りづらいので虫除けの障壁にもなっています。

「いずみ」は毎年早くから喰われてしまう品種ですが、今年は「紅はるか」と「ほし黄金」も同じ位の被害になりました。それに比べて「兼六人参芋」と「安納芋」は近くの畑なのに、あまり喰われていません。

近隣畑より低い位置にあり、境には厚く木々が植わっていて隔離状態のようになっている畑です。同じ有機農業をやっていても他の畑よりも多様な生態系を確認しています。自然に近い環境のためか芋虫が入りづらいのと、急に増殖することもなく、今年も被害がほぼありませんでした。

芋掘りがはじまると、選別・収穫・保管作業、その後、ほしいも加工の支度、そして加工と来春までずっと忙しい日々になります。ですから10月からの芋収穫の準備も大事な仕事ですが、もう一つ、来春まで畑を寝かせるために今できることも進めています。

自家製たい肥の畑では、完熟させるための切り返しを終わらせました。これで来春までそのまま、寝かせておくことができます。

線虫対策のための土壌改善としてマリーゴールドを育てている畑です。畑一杯まで大きくなったので、抑草のために畝に被せていた黒マルチ(ビニール)を剥がし除草します。そこまでやれば、この畑も来春まで寝かせておくことができます。

まこやんが草取りしながら畑の様子を窺っていました。結構芋虫被害がありましたが、「これ位なら大丈夫」とのこと。ほしいも名人に言われるとタツマの畑も大丈夫かと思ってしまいます。そして、芋掘りの順番も考えているようでした。それも収穫前の重要な仕事です。