2017/02/01 厳しい冷え込みで、甘く仕上がっています。

寒入りから強い冬型の真冬の天候になった干し芋産地です。それを追い風に高品質の干し芋が仕上がっています。
連日、氷点下の最低気温です。冷え込むと干し芋に照りが出てきます。

丸干し芋も、この時期こそが作り時です。

干し場や芋洗い等の外回りの仕事は日中に行います。


早朝の2時3時起きで、蒸かし、皮むき、スライス、並べをやる農家も珍しくありません。日中は外回りがあるからです。

原料芋は保管庫から出すと傷みやすくなりますから、必要な分だけを洗います。


時男さんは、通常の2分7厘~3分(約8mm~9mm)の厚さではなく、3分3厘(約1cm)でスライスします。それだけの違いでも、天日に干す日数は二~三日余分にかかります。真冬だから安心してできる技です。味わいも変わります。肉厚になるので弾力が増し、食べ応えがより出てきます。

薪ふかしの信義さんは、1月18日に蒸かし終わりました。

自社農園の有機ほしいも加工も、1月下旬で折り返しです。定温倉庫も空いてきました。

特大の「玉乙女」です。3時間はかけて蒸かします。早く蒸けないように、弱めの蒸気にします。

「紅はるか」は蒸けやすい原料芋です。特にこの時期は糖化が進んでいますから、トロトロになりやすいので蒸けすぎないように注意します。

今シーズンは原料芋が不作だったことから、早々に加工が終る農家が多いですが、小寒から大寒にかけて、かなり冷え込んだことから、上々の仕上がりになり品質は文句なしでした。
農家と原料芋には辛い寒さですが、干し芋としては最高の寒さがまだまだ続いています。