2017/03/01 一年がかりの長い干し芋シーズンが終っていきます。

2月に入ると、順々に蒸かし終える農家が増えていきますが、気候は干し芋日和です。しかしながら、後半になると季節が変って来た事を実感します。
約一ヶ月かかる丸干し芋が仕上がってきます。

四切り芋も寒い時期に作ります。これは兼六人参芋の四切りで、産地でもタツマだけが作っています。

蒸かし終えるとすぐに作業場と空いた干し場から片付けです。丸干し芋の干し場だけが残ります。

たかおさんも、寒い時期を狙って、いずみ種の丸干し芋と角切り芋を作っていました。


2月9日は産地でもここ数年なかった位の大雪になりました。干し場のビニールハウスがつぶされないかと(大参事になります)冷や冷やものでした。

季節が変り始めると、乾きも早くなってきます。日差しも日の長さも段々と強く長くなるからです。 天気が続くと乾きが良くて干し場がガラガラになります。

今シーズンも力男さん夫婦は、二人だけでやり終えました。年々大変になると言いながら毎年頑張りきります。


春一番も注意する時期です。予報が出ると、干し場の簾を重ねてシートを掛けて備えます。

2月も終わりになると畑仕事を始める農家が出てきます。耕運したり、たい肥作りからです。

干し場の資材や、たくさんの簾・原料芋のコンテナ等々、冬まで仕舞い込なければなりません。片付けも結構手間がかかります。

「シルクスイート」や「ほしキラリ」は、時間が経つとロス率がてきめんに上がります。また、蒸かすと実が崩れるようにもなります。早めに加工しなければならない品種です。

「紅はるか」は掘ってから間もなく糖度が上がります。糖化が早いと、保存性が落ちそうなものですが、持ちも良いし、作業性も変りません。本当に良くできた品種です。

一年前の3月から、畑の土作り、苗床作りから始まった干し芋加工が終っていきます。終了と同時に片付けをやり、また新しいシーズンに備えます。
まだ加工中の農家は大急ぎです。