2018/02/01 今までの経験から工夫を加えて頑張っています。

農業は同じことの繰り返しのようで、少しずつ変わっていきます。そして、その年の傾向というのが、干し芋作りにもあります。

原料芋が育った年でした。いつも大きくするのに苦労する“いずみ”も珍しく大きくなりました。そのため、丸干し芋の生産量が極端に少ない年です。

収穫時に雨が多かったので、原料芋の蒸け上がりが良く、しかもやわらかくなります。

簾を使わない据置き型の干し場は、広さを目一杯使えますが、天候が悪いと干し芋の回避ができません。今年は天候が良かったので大活躍です。


ほしいも作りそのものは、全行程手作業ですが、その前後の作業では便利な機械もあります。原料芋の選別・洗浄機もそのうちの一つです。

自分なりに工夫して洗浄のための水口を付け加えたり、それ用の道具を手作りしたりもします。

簾(すだれ)とその上に敷く網洗いは、かなりの重労働です。高圧洗浄機は必須です。

平干し芋は約一週間仕上がりに掛りますから、それだけの枚数の簾があります。

お湯が出る高圧洗浄機を備えている農家もあります。少しでも負担を軽くしたいからです。

冷え込みでの芋の痛みを考慮して、温床をしている農家もあります。


有機干し芋の干し場で作っている野菜も、もちろん有機栽培です。自家用野菜ですが、実験を兼ねて栽培方法や、品目・品種を毎年変えています。


有機品を生産する際に有機肥料は使えるのですが、出来る限り、自家調達が有機の理念です。自家製たい肥だけで育てている畑の干し芋です。今年で3年目です。

今シーズンも干し芋作りがピークを迎えています。一年やってきて上手くいったこと、失敗したことが目に見える時です。これを次に活かしたいです。