ほしいも統計
(
干し芋・サツマイモの成分編と
サツマイモ・ほしいもの生産量編と
サツマイモの生産量(日本)と
奨励品種編
があります)
干し芋とサツマイモにまつわる統計をまとめてみました。
(一部を「さつまいも 坂井健吉著」「ほしいも百年百話 先崎千尋著」「茨城県農林水産部」「農林水産省」から引用しています)
干し芋とサツマイモにまつわる統計をまとめてみました。
(一部を「さつまいも 坂井健吉著」「ほしいも百年百話 先崎千尋著」「茨城県農林水産部」「農林水産省」から引用しています)
サツマイモの生産量(日本)
干し芋に限らずサツマイモは人気があります。特に女性に。
焼き芋や蒸かしても煮ても美味しいし、てんぷら、サツマイモご飯、大学芋、芋かりんとう、ちょっと凝ってスイートポテトも良しですね。
女性に限らず、子供からお年寄りまで、男性だってファンがいます。
芋焼酎が一番だ!というのんべぇの声も聞こえてきそうです。
サツマイモファンは日本全国にいるのですが、作っているところは稲作と違って、日本中ではありません。
まずは、どこで、どれ位作られているのかを紹介します。
日本全体では毎年安定した生産量です。
それでは収穫量(作付け面積)上位の都道府県はどこかわかりますか?
作られているところが限られて集中して生産されていることがわかります。
続いて、どんな品種がどれ位作られているかを紹介します。
紅あずまと高系は、焼き芋等にして食べる(食用)品種です。名前も聞いたことがあるかもしれません。
黄金千貫や白豊は主に加工・デンプン・醸造用です。焼酎の原料や芋かりんとう、単にデンプンとしの原料にも使われます。
黄金千貫は一部は食用にもになります。玉豊は干し芋用ですね。
それでは、作られたサツマイモは、食用、加工用、デンプン用、醸造用それぞれどれ位の割合になっているかを見てみます。
食用(表では生食用)が一番多いのは予想通りですが、生食以外が60%というのは多いとお感じでしょうか?
地域で特色があることもサツマイモ栽培の特徴であることもこの表でわかります。
茨城県で加工用が占める割合が多いのは当然干し芋です。他の地方で特色があるのは九州です。熊本県では芋焼酎がほとんど作られていないですね。宮崎県、鹿児島県は焼酎用の占有率が1番です。鹿児島県は焼酎用の次がデンプン用で食用がほとんどないのも大変にめずらしいケースです。
続いては、品種別にどこで主に作られているかを紹介します。
紅あずまは食料用として最もポピュラーな品種です。
生産は関東2県で8割近くなります。この品種は関東だけでなく、東日本を中心に多くの県で作られています。
高系も紅あずま同様に食料用としておなじみの品種です。高系は、高系14・鳴門金時・紅高系・土佐紅・ベニサツマの5品種の合計です。このうち高系14が全体の約70%、鳴門金時が4%、紅高系が約7%、土佐紅が約6%、ベニサツマが約12%です。
高系14は関東からは九州まで作られています。
鳴門金時は北陸・東海・近畿の限られた県で作られています。
紅高系は、静岡県がダントツで茨城県・埼玉県・新潟県・愛知県・和歌山県でつくられています。
土佐紅は、高知県がほぼ全て、ベニサツマは鹿児島県でほとんどが作られています。
黄金千貫は食料用としても使われますが、多くは焼酎用、加工用としてのサツマイモです。鹿児島県、宮崎県専用品種という感じです。
白豊は焼酎用、加工用として鹿児島県だけで作られている品種です。鹿児島県だけの作付けでありながら、全国シェアで約11%、品種別順位が4位ということは、鹿児島県のサツマイモの作付けがいかに多いか がわかります。
玉豊は干し芋の代表品種です。玉豊よりも古くからある干し芋適性品種の泉13号は別として、玉豊以降、干し芋品種として開発されても玉豊を超える品種は現れませんでした。
近年、玉乙女、紅マサリが干し芋適性が優れていて作付けを増やしていますが、現在玉豊を凌駕するまでには至らないという感じです。
干し芋用として新たに、ほしキラリも登場していますが、果たしてどうなるでしょうか?
作付けの県別のシェアですが、2位の群馬県以下は干し芋用というよりもデンプン用なのではないかと推測されます。
紅マサリは焼き芋用の品種として開発されましたが、干し芋適性にも優れた品種です。ただし、干し芋用としての作付けはほんのわずかで、干し芋産地の中のごく一部の農家に留まっています。
泉13号はほとんど全て干し芋用に作られています。作付け面積は全国シェア0.3%ながら、干し芋適性に優れた老舗品種なので紹介します。同じく玉乙女も紹介したかったのですが(茨城県で干し芋用として作られている品種)データがないので、作付け面積・シェアともに不明ですが、茨城県では泉13号と同じ位かそれ以上の作付けはされています。
泉13号は静岡県の干し芋の一般的な品種です。茨城県は玉豊が主流でそれを補う程度の作付けです。
同じ泉13号で干し芋を作っても、静岡産と茨城産では全然違う仕上がりの干し芋になります。農産物は気候風土に影響される良い例だと思っています。
焼き芋や蒸かしても煮ても美味しいし、てんぷら、サツマイモご飯、大学芋、芋かりんとう、ちょっと凝ってスイートポテトも良しですね。
女性に限らず、子供からお年寄りまで、男性だってファンがいます。
芋焼酎が一番だ!というのんべぇの声も聞こえてきそうです。
サツマイモファンは日本全国にいるのですが、作っているところは稲作と違って、日本中ではありません。
まずは、どこで、どれ位作られているのかを紹介します。
日本全体では毎年安定した生産量です。
それでは収穫量(作付け面積)上位の都道府県はどこかわかりますか?
作られているところが限られて集中して生産されていることがわかります。
続いて、どんな品種がどれ位作られているかを紹介します。
紅あずまと高系は、焼き芋等にして食べる(食用)品種です。名前も聞いたことがあるかもしれません。
黄金千貫や白豊は主に加工・デンプン・醸造用です。焼酎の原料や芋かりんとう、単にデンプンとしの原料にも使われます。
黄金千貫は一部は食用にもになります。玉豊は干し芋用ですね。
それでは、作られたサツマイモは、食用、加工用、デンプン用、醸造用それぞれどれ位の割合になっているかを見てみます。
食用(表では生食用)が一番多いのは予想通りですが、生食以外が60%というのは多いとお感じでしょうか?
地域で特色があることもサツマイモ栽培の特徴であることもこの表でわかります。
茨城県で加工用が占める割合が多いのは当然干し芋です。他の地方で特色があるのは九州です。熊本県では芋焼酎がほとんど作られていないですね。宮崎県、鹿児島県は焼酎用の占有率が1番です。鹿児島県は焼酎用の次がデンプン用で食用がほとんどないのも大変にめずらしいケースです。
続いては、品種別にどこで主に作られているかを紹介します。
紅あずまは食料用として最もポピュラーな品種です。
生産は関東2県で8割近くなります。この品種は関東だけでなく、東日本を中心に多くの県で作られています。
高系も紅あずま同様に食料用としておなじみの品種です。高系は、高系14・鳴門金時・紅高系・土佐紅・ベニサツマの5品種の合計です。このうち高系14が全体の約70%、鳴門金時が4%、紅高系が約7%、土佐紅が約6%、ベニサツマが約12%です。
高系14は関東からは九州まで作られています。
鳴門金時は北陸・東海・近畿の限られた県で作られています。
紅高系は、静岡県がダントツで茨城県・埼玉県・新潟県・愛知県・和歌山県でつくられています。
土佐紅は、高知県がほぼ全て、ベニサツマは鹿児島県でほとんどが作られています。
黄金千貫は食料用としても使われますが、多くは焼酎用、加工用としてのサツマイモです。鹿児島県、宮崎県専用品種という感じです。
白豊は焼酎用、加工用として鹿児島県だけで作られている品種です。鹿児島県だけの作付けでありながら、全国シェアで約11%、品種別順位が4位ということは、鹿児島県のサツマイモの作付けがいかに多いか がわかります。
玉豊は干し芋の代表品種です。玉豊よりも古くからある干し芋適性品種の泉13号は別として、玉豊以降、干し芋品種として開発されても玉豊を超える品種は現れませんでした。
近年、玉乙女、紅マサリが干し芋適性が優れていて作付けを増やしていますが、現在玉豊を凌駕するまでには至らないという感じです。
干し芋用として新たに、ほしキラリも登場していますが、果たしてどうなるでしょうか?
作付けの県別のシェアですが、2位の群馬県以下は干し芋用というよりもデンプン用なのではないかと推測されます。
紅マサリは焼き芋用の品種として開発されましたが、干し芋適性にも優れた品種です。ただし、干し芋用としての作付けはほんのわずかで、干し芋産地の中のごく一部の農家に留まっています。
泉13号はほとんど全て干し芋用に作られています。作付け面積は全国シェア0.3%ながら、干し芋適性に優れた老舗品種なので紹介します。同じく玉乙女も紹介したかったのですが(茨城県で干し芋用として作られている品種)データがないので、作付け面積・シェアともに不明ですが、茨城県では泉13号と同じ位かそれ以上の作付けはされています。
泉13号は静岡県の干し芋の一般的な品種です。茨城県は玉豊が主流でそれを補う程度の作付けです。
同じ泉13号で干し芋を作っても、静岡産と茨城産では全然違う仕上がりの干し芋になります。農産物は気候風土に影響される良い例だと思っています。