ほしいも統計

干し芋・サツマイモの成分編サツマイモ・ほしいもの生産量編サツマイモの生産量(日本)奨励品種編 があります)

干し芋とサツマイモにまつわる統計をまとめてみました。
(一部を「さつまいも 坂井健吉著」「ほしいも百年百話 先崎千尋著」「茨城県農林水産部」「農林水産省」から引用しています)


ほしいもの成分

初めて会った方に「干し芋を扱っています」と自己紹介をすると、「干し芋おいしいですね。私も好きですよ」と社交辞令かもしれませんが、そう言って頂くことが多いです。
それとともに、「干し芋って健康に良いですよね」という言葉も頂きます。
皆さん干し芋が健康に良いことを漠然としながらも、お感じのようです。

干し芋はご存知の通りサツマイモだけが原料です。添加物も保存料も使いません。しかも天日干しで仕上げる自然で健康に良い伝統食です。
「食べても“うしろめたさ”を感じないからいつでも気にせず食べられる」とタツマの女性スタッフからも好評を得ています。

そこで、本当のところはどうなのかを調べて、ここに詳しくまとめました。
干し芋100gあたりの栄養成分です。(日本食品標準成分表2010より)

カロリー 303kcal ビタミンB 0.08mg カルシウム 53mg
水分 22.2g 葉酸 13μg マグネシウム 45mg
たんぱく質 3.1g ナイアシン 1.6mg リン 93mg
炭水化物 71.9g パントテン酸 1.35mg 2.1mg
食物繊維 5.9g ビタミンC 9mg 亜鉛 0.5mg
ビタミンE 1.3mg ナトリウム 18mg 0.3mg
ビタミンB1 0.19mg カリウム 980mg マンガン 0.4mg

たくさんのビタミンやミネラルが含まれている干し芋ですが、特筆すべきはビタミンE・カリウム・鉄・ビタミンE・マグネシウムの含有量です。
成人女性が一日に必要な摂取量を、タツマの定番の玉豊平干し芋150g1袋で換算しますと、

*カリウムは必要量1600mgの所1470mgが1袋に含まれていますので、約92%
*鉄分は必要量6.5mgの所3.15mgになりますので、約48.5%
*ビタミンEは必要量8mgの所1.95mgになりますので、約24%
*マグネシウムは必要量270mgの所67.5mgになりますので、約25%

が1袋で摂取できる計算になります。

サツマイモの成分

干し芋にする前段階のサツマイモの栄養はどうかをここでは記します。
生のサツマイモと、蒸かし芋、焼き芋を合わせて載せます。
いずれも可食部100gあたりの栄養成分です。(五訂日本食品標準成分表より)

  サツマイモ:生 蒸かし芋 焼き芋
カロリー(kcal) 132 131 163
水分(g) 66.1 66.4 58.1
たんぱく質(g) 1.2 1.2 1.4
脂質(g) 0.2 0.2 0.2
炭水化物(g) 31.5 31.2 39
食物繊維(g) 2.3 3.8 3.5
レチノール当量(μg)
カロチン(μg) 23 27
ビタミンE(mg) 1.6 1.5 1.3
ビタミンB1(mg) 0.11 0.1 0.12
ビタミンB2(mg) 0.03 0.03 0.06
ビタミンB6(mg) 0.28 0.23 0.33
葉酸(μg) 49 46 47
ナイアシン(mg) 0.8 0.7
パントテン酸(mg) 0.96 0.97 1.3
ビタミンC(mg) 29 20 23
ナトリウム(mg) 13
カリウム(mg) 470 490 540
カルシウム(mg) 40 47 34
マグネシウム(mg) 25 19 23
リン(mg) 46 42 55
鉄(mg) 0.7 0.6 0.7
亜鉛(mg) 0.2 0.2 0.2
銅(mg) 0.18 0.17 0.2
マンガン(mg) 0.44 0.5 0.32

干し芋は成分が凝縮されるので、同じ100gでも栄養分が高くなる傾向はありますが、ビタミンCは干し芋にすると30%程になってしまいます。
蒸かし芋や焼き芋なら70~80%残ります。
また、干し芋ほどではないにしても、カリウムの含有量は生でも蒸かし芋でも焼き芋でも高いですね。