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「しあわせになりたい 研究」 五味 太郎(大和書房)

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絵本作家の五味太郎さんが書き下ろした大人のための本。
誰もが知っている童話に新解釈を加えて、
しあわせというものを考えるあたり、さすが五味さん!
「シンデレラは王女様になったのであって、しあわせになったわけではありません」
という箇所になるほどと思い、
王子様も「きっと、ロクな男じゃありません」と言い切ってしまって、
思わず笑ってしまいました。
「アリとキリギリス」に至っては、
一年を四等分して、春夏秋の4分の3を苦労して、
残りの冬の4分の1で楽をする訳だからアリさんの安楽の確立は25%でけっこう低い。
それに比べて、キリギリスさんは4分の3ヘラヘラしていて安楽率75%と、
キリギリスさんの勝ちを認めざるを得ないなどと、
世の大人が目くじらを立てそうなことを平気で言ってしまうところが愉快!痛快!
久しぶりに、五味さんの絵本の方も開いてみたくなりました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2010年08月30日 11:51

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