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「幸福な食卓」 妹尾まいこ著 講談社文庫

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「父さんは、今日で父さんをやめようと思う」という台詞で始まる物語。

「毎朝、必ず家族全員がそろって食卓を囲む」というのが
その家族の唯一のルール。
だから、冒頭の台詞も朝食場面。

ここからこの家族の尋常でない現状が少しづつわかっていくのだけど、
それぞれの突拍子もない事情の割には、
淡々とそして何事もなく日常が進んでいくのは、
佐和子という娘の目線で描かれているため。

その佐和子自身の、様々な経験を通して、
普通でいられる幸せや、家族の有難みがとてもよく描かれていました。

私は大浦くんが佐和子に行った言葉、
「凄いだろ、気付かないところで中原って、いろいろと守られてるってこと」。
が一番心に残りました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2012年12月08日 07:53

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