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『ビュフェとアナベル』 ベルナール・ビュフェ美術館監修

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ビュフェ美術館に行ったあと、ビュフェに関しての本が読みたくなり、
探してみました。
ベルナール・ビュフェ美術館監修のこの本は、
二人の生い立ちから始まり、
戦中、戦後の美術やフランス文化についてや、
同時代を生きた華やかな文化人とのエピソードもまじえて綴られた文章と、
アナベルをモデルに描かれた作品の数々、
ビュフェの初期から晩年に至るまでの作品と
二人の写真が数多く収めらていて大変美しい本です。

1928年生まれの二人は、同じような家庭環境で育ち、
才能にあふれたそれぞれが、パリで出会うのは必然でした。
すぐに二人で暮らし始め、ほかの誰にも邪魔されることなく、
41年の歳月、お互いを「Significant Others(重要な他者)」として共に生きました。
驚いたのは、ビュフェとアナベルが出会った瞬間の写真が掲載されていたこと!
二人はとても美しく、そして幸せに満ち溢れています。

最後はビュフェの自殺による別離があったけれども、
アナベルはビュフェの愛を感じながら生涯を過ごしたことが、
最後に出てきたアナベルの言葉でわかります。
『ビュフェとアナベル』の生涯は、夫婦として最高の愛の形だと思いました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2013年07月23日 23:55

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