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『英国一家、日本を食べる』マイケル・ブース著 寺西のぶ子訳

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イギリスのフード・ジャーナリストが家族とともに三か月間、
東京・北海道・京都・大阪・福岡・沖縄と旅をしながら日本の様々な食を体験する。

そもそものきっかけは、
フランスのル・コルドン・ブルーでフランス料理の修行を積んだ著者が、
友人のトシと日本料理について争論となり、
トシから渡された一冊の本、辻静雄の『Japanese Cooking:A Simpie Art』を読んだこと。

世界に日本料理を紹介する、こんな素晴らしい本があったということに驚きだけど、
それを実際に体験するために日本に滞在(家族と一緒に)することを決めた著者もすごいと思う。

そして綿密な下調べと計画を持って、日本各地を食べ歩いたその好奇心にも驚かされました。

たとえば寿司について、その歴史的背景や現在に至る変遷を調べ、
理解して食する姿勢は、私たち日本人も大いに見習うべきだと思った。

出汁を味わう時の表現も、今の日本人よりも繊細な舌を持っているように感じました。

最近、続編も刊行されたようでそちらもぜひ読んでみたいです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2014年06月12日 06:42