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ひやおろし

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9月9日の日本経済新聞29面の特集欄下3分の一のスペースに、
『菊姫から、秋の限定酒「純米 ひやおろし」ご予約受付中』
の広告が掲載されました。

ひやおろしは、
冬の厳寒期に造ったお酒を、蔵内でひと夏越して熟成させ、
秋口にビン詰めして出荷されるお酒のこと。

思い起こせば2011年の夏、菊姫の柳荘司専務さん、
製造部のみなさんと一緒に白山に奉納登山した時お披露目になったお酒です。

菊姫のひやおろしは、
この時期だけ味わえる速醸純米の生詰め原酒で、
ひと夏越したことにより新酒独特の粗さが消え、
酸と旨味のバランスが整い、柔らかく上品な旨味が感じられます。
それを秋上がりという表現で表していて、まさに今飲むのに相応しいお酒です。

菊姫の速醸純米は、多彩な味と旨味のお酒がラインナップされていて、
同じ速醸純米でもこんなに味わいが違うものかと、
常々驚きとともに味わっているのですが、
そこに一番最近加わったのが、この「純米ひやおろし」です。

古来中国では、重陽の節句(旧暦9月9日)に手近な山に登り、
菊酒を呑むことにより厄払いをする「登高」という行事があったのだそう。

まさにその9月9日の当日に広告を掲載した菊姫の粋を感じました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2014年09月10日 06:17