ほしいもブログ

『キネマの神様』 原田マハ著

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大好きな原田マハさんの小説。

最初はタイトルがあまりにもベタで、
人物設定もけっこう荒唐無稽だなぁ…なんて思いながら読んでいました。

でも知らず知らず見事にキネマの神様の術中にハマってしまいました。

私が子供の頃、映画は確かに大衆娯楽の中心でした。
親に連れられて家族そろって出かけたり、
中学の頃、背伸びして親友と二人で百恵ちゃん主演の『絶唱』を観に行ったことも思い出です。

そして映画館は、1日中いられる場所でもありました。
途中から入っても何回も観られるから、
旦那様は、夏休みに怪獣映画を1日中何回も観たと聞いたこともあります。

少し大人になったころは名画座で古い名作映画を2本立てで観ました。

そんな映画にまつわる自分自身の経験があざやかによみがえってきて、
やっぱり映画は映画館で観るものだなぁとしみじみ思いました。

巻末の片桐ハイリさんの寄稿文もとてもよかったです。
本を読んだのに、極上の映画を何本も観た気分にもなれてとってもお得な一冊でした。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2014年11月28日 16:08