ほしいもブログ

空飛ぶタイヤ 池井戸 潤 著 講談社文庫

201604080.jpg

友人からのお勧めで読みました。
最近立て続けにドラマ化され、
ヒットしている『池井戸潤』氏の本。

大型トラックのタイヤ脱落により起きた死亡事故により、
窮地に立つ運送会社の社長が、事故原因を究明し、
大手自動車メーカーのリコール隠しを追及していく物語。

突然妻、母を奪われた被害者家族の悲しみと、
加害者となった運送会社が、取引先からの仕事を無くし、
メインバンクからは融資を打ち切られ、窮地に立たされる様子を丁寧に描きます。

読んでいてすぐに、実際に起きたタイヤ脱落事故を思い出しました。
また、架空の自動車メーカーですが、
実在の会社を想起させる内容に、
この物語はドラマ化は難しいだろうなと思いましたが、
wowwowで2009年にドラマ化されたそうです。
上下2巻の長い物語を、
前5話のドラマでどのように表現したのか見てみたいものです。

大企業と中小企業の立場の違い、
社員たちの意識、銀行、警察、息子のPTAと、
最後は予想しているものの、
様々な場所で起こるトラブルが収束するのかと、
最後までドキドキしながら読みました。
面白かったです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2016年04月08日 07:05