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立川 談春 独演会 2016

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浜松のえんてつホールで開催された、
「立川 談春 独演会 2016」に行ってきました。

まくらは、先日の圓楽師匠の不倫会見や下町ロケット、
徹子の部屋、笑点の話など、最初から会場は爆笑の連続でした。

そして最初の演目は『紙入れ』。
圓楽師匠の不倫ネタからつながっています。

お世話になっている親方のおかみさんと深い中になってしまった新吉。
その日も「旦那が帰ってこないから遊びにおいで」という手紙をもらい、
びくびくしながら出かけていく、
最初は腰が引けている新吉だが、
「帰るなら、新吉が無理やりやってきたと旦那にいいつける」と言われ、
もともとその気のある新吉は一つ布団に入り…。
とそこで帰って来るはずのない旦那が帰って来る。
あわてて逃げる新吉。
後から、その旦那にもらった紙入れを忘れてきたことに気づき、
翌朝、おそるおそる様子を見に行く、
新吉と旦那との掛け合いが何とも可笑しい艶話。

まくらと合わせ約1時間。
片ときも飽きさせない話芸はさすがです。

中入り後は、
初めて聴く噺『包丁』。

三年ぶりに江戸に帰って来たばかりの一文無しの寅。
道で偶然、昔の兄貴分と出会い鰻屋に誘われる。
清元の師匠に養われいい暮らしをしているが、
若い女が出来て邪魔になった女房を誘惑してくれと頼まれる。
昔は間男の現場を押さえたら、重ねて4つに切っても許されたことから、
女房を売りとばしその金を山分けしようと誘われる。

いろいろ知恵をつけられて相手の家に乗り込むが、
身持ちが固い師匠に跳ね除けられ、
頭にきて一切合財話してしまう。
そこから一転、今度はその師匠から頼まれて…。

六代目三遊亭円生や、五代目古今亭志ん生が得意とされていたそうですが、
今ではあまりやる人がいないようです。
談志に「俺より上手い」と言わしたそうで、
前座も、色物も、物販もなく、
純粋に談春師匠の噺だけを聴く2時間の独演会。
さすがでした。
浜松まで行ったかいがありました。


【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2016年06月13日 12:11