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映画 『きみはいい子』 監督:呉美保

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2015年の呉美保監督作品「きみはいい子」。
前作の「そこのみにて光輝く」がよかったのでこの作品もみたいと思っていました。

原作は、中脇初枝氏の同名短編小説集の中からの3編で、
2013年本屋大賞で第4位に選ばれた作品です。

娘を虐待してしまう母親。クラスが崩壊しかかっている新米担任教師。
認知症になりかかっている一人暮らしの老婆。自閉所の子とその母親。
家に居場所のない子供…。
様々な登場人物、それぞれの葛藤を丁寧に紡いでいきます。

虐待のシーンはみるのも本当に辛いのですが、
私自身、先日歯医者の待合室で、
若い父親が4歳くらいの娘をスリッパで思い切り叩く場面に遭遇。
その場にいた人は皆凍りついたのですが、
当の父親はいたって普通のふるまいで、
娘さんは声もたてないで黙って目に涙をいっぱい貯めていた姿が痛々しかったです。

映画の中のことは、今も日常どこにでも起こっていることなのです。
虐待する親は、自身も幼い頃に虐待を受けている場合も多いと聞きます。

映画の中で、
教師の姉が言った言葉が印象的でした(正確には覚えてないけど)
「子どもって、私がやってあげたとおり人にやってあげるの。
だから、子供を優しく育てたら世界は平和になるの」って本当にそう思う。

出演していた子役たちの演技がとても上手で驚きましたが、
先生が出した宿題、その時の気持ちを語るシーンは、
素のままのこどもたちの言葉だったように感じました。
けして楽観することはできないけれど、
何かが変わっていく兆しのあるラストでよかったです。


【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2016年07月15日 06:50