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君の膵臓を食べたい 住野 よる 著

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タイトルが衝撃的でどんな内容なのかと思ったら、
ほろ苦い青春小説でした。
この前まで読んでいた「坂の途中の家」に比べると、
読みやすくてスイスイと一気読み。
なんとなく「世界の中心で愛を叫ぶ」を思い出しました。

人とのかかわりを極力避けて生活していた主人公は、
クラスでも目立たない存在。
彼が、偶然病院の椅子の上に置かれた「供病日記」なるものを見つけ、
最初のページを読むと、膵臓の病気で余命一年という内容。

それを書いたのは、クラスメートの「咲良」。
彼女は周囲に病気を隠し明るい性格で人気者。
それ以来急速に親しくなっていく二人の会話が中心に物語が進んでいきます。

その会話が高校生とは思えないほど、
ウィットに富んでいてテンポよく進んでいきます。
咲良と出会い次第に変化していく彼の心情が、
微笑ましく感じました。
思っていたのとは違う展開に驚きましたが、
読後感はよかったです。

最近本離れしている人にお勧めです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2016年09月27日 17:57