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蜜蜂と遠雷 恩田 陸著 幻冬舎

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友人から一番読みたかった本を貸してもらいました。
ちょうど買おうと思っていたところでした(恩田さんごめんなさい)。

直木賞と本屋大賞の2冠を受賞したことに加え、
恩田さんが本屋大賞を受賞するのも二度目。
最初の受賞作「夜のピクニック」もとても良かったので、
この本は本当に楽しみでした。

しかもしかも、地元で3年に一度開催されている
“浜松国際ピアノコンクール”がモデルとなっているとあれば興味はつきません。

巷の評判どおり、音楽を言葉で表現する難しさを軽々と超え、
知らない曲なのに、
頭の中でその音楽と共鳴しているような不思議な感覚になりました。

コンテスタントたちが、今まで何千何万時間もの長い時間
真摯にピアノと向き合い、磨いた技術を披露する場はほんの一瞬とも言える時間。
だからこそ、音楽はなんて贅沢で、なんて素敵なものだろうと再確認しました。

読み終わるのが寂しかったです。
もっともっと、亜夜の、マサルの、塵の、彼らの演奏を聴きたかったです。

国際ピアノコンクールの舞台裏まで伺い知ることができ、
次回開催の浜松国際ピアノコンクールは聴きに行きたくなりました。
多分そういう人多いんじゃないかなぁ。


恩田さん、幸せな時間をありがとうございます。


【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2017年06月02日 16:51