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監査

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生活クラブの役員として、初めて監査に行ってきました。
静岡単協独自の取組である
「紙カップ納豆」と「経木納豆」の生産者冨良食品さんです。

まず1ヶ月前に事前学習を行い、
主に監査する内容と疑問点についての質問を行い、
それに対する返答を踏まえての監査です。

冨良さんは、
毎年のよう色々な支部が監査に訪れているので、
ほとんど言うことはない程レベルが高いです。
ただ一点工場が古いので、
衛生面と防虫、防鼠についてと放射能検査についてが重点項目となりました。

まずは入り口で、白衣とネット帽子を着け、
靴の上からカバーを履き、消毒マットの上を通って見学開始です。

原料を置いている保管庫は、
マイナスイオン発生器の上に種類ごとに大豆が置かれていました。
ここには2日分の原料だけを置き、
一度にたくさんの原料は置かないということでした。

次に製造工程の見学。
生活クラブ仕様の納豆は少量なので、
原料を量り、手洗浄し一晩浸水。
翌日、専用の釜で圧力をかけて
25分から60分、平均50分くらい蒸します。

蒸しあがった大豆に納豆菌をスプレー。

そのあと熱湯で蒸され三角に折った経木に納豆を入れ、
コンテナに並べて10段に重ねて室へ。

場所によって温度に差が出るため、
一番上には経木を何枚か重ねてのせていました。
34度の室でお昼から翌朝8時まで19時間熟成。

翌日、糸の状態を見て室出しを決めるそうです。

室の後ろ扉から出して容器をシール。
(経木納豆なら三角の袋をかける)
そして熟成が進まないようにすぐに冷蔵庫へ。
この作業をする部屋が一番しっかり隔離されていました。

そのあと賞味期限を印字し、
紙パックはシュリンクして梱包出荷となります。

どの作業に携わる人も上下白衣と、
顎までの帽子、マスクを着用しての作業です。
とても暑い日で、
もっと軽装の私たちは汗ばんでいましたが、
作業されている方たちは慣れているので、
このくらいの気温で暑いと感じる人はいないそうです。
流石ですね~。

また工場内で使用する器具は、
豆の種類ごとに熱湯で洗っていました。

排水溝も毎日洗浄しているとのこと。

放射能検査も、
原料の豆はもちろん種類ごとに、
経木と納豆も検査されています。

虫は小バエが一番多いそうですが、
アース製薬の「虫コロリ」とアースジェットを使用。
これは生活クラブからの要望で
禁止の薬物を使っていないものを探したそうです。
虫コロリは、月に一度か二度作業終了後に行い。
小バエが発生した場合は、ラインを止めて使用するそうです。
他にも虫対策として
器具はよく乾燥させること、
溝や鉄板に檜チオールをスプレーする。
事務所前の植木を8割ほど撤去したなど、
細かく対応されていました。

鼠対策では、
外部業者に委託し月に一度の点検があり、全て記録されていました。
工場の衛生状態は、三菱メディエンスという外部機構に委託し、
年に一度の判定があります。
毎年Bランクだったというのですが、
昨年使っていない水槽を撤去し工場内の棚を整備するなどの改善で、
今年初めてAランクをもらえたそうです。

これも地道な努力の積み重ねですね。

今回の視察は、私自身にとって大変いい経験となりました。
是非タツマでもいいところは取り入れて行きたいです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2012年07月10日 16:47