ほし太の日向ぼっこ
唐辛子

友人のGちゃんから枝付きの唐辛子をたくさん戴きました。
我が家の定番の薬味であるGちゃんお手製の「柚子胡椒」は、
この唐辛子で作っているそうで、
「唐辛子は素手で持たないでね」
と何度も注意されました。
柚子胡椒を作る時、
ミキサーから立ち上る赤いガス(と言ってました)に、
毎年完全武装して立ち向かっているそうです。
いつも戴くばっかりで、
そんな大変な作業をしていることに思い至らず申し訳なかったです。
枝付きの唐辛子はとてもきれいで豪華なので
熟成干し芋達磨庵の歳時記の写真にも使わせてもらい、
その
後は鷹の爪として保存がきくようベランダに吊るして乾燥させていました。
昨日、歳時記の文章を書くために唐がらしのことを調べていたら、
唐辛子の葉で作る佃煮があることを知り、
葉っぱも食べられるんだと気づきました。
これはぜひとも食べてみたいです。

殆どの葉っぱは、すでにむしって捨ててしまっていましたが、
かろうじて干していた葉(かなり乾燥が進んでいました)を、
一晩水に浸けておき、
翌朝お湯で10秒ほど茹でて流水で洗いました。
これで何とか佃煮ができそうです。

レシピには青唐辛子も使うとあったので、
枝に付いていた青い唐辛子もとりました。

茹でた葉と青唐辛子は種ごと一緒に刻みます。

フライパンにごま油をしいて、
葉と実を一緒に炒め、みりん、しょうゆ、砂糖で味付け。
最後に胡麻とかつお節削りを混ぜて完成!
お昼のお弁当にしました。
ピリッと辛くてご飯がすすみます。
一緒に食べたスタッフにも大好評でした。
ああ、捨ててしまった葉っぱが悔やまれます。
【ほし太の日向ぼっこ】
SPAC秋のシーズン2025-2026「ハムレット」

SPAC秋のシーズン「弱法師」に続き、
上田久美子さん演出の「ハムレット」を観劇しました。
SPACで以前上演した武石さんが主演された「ハムレット」も観ていますが、
今回は全く違う演出で驚きました。
まず舞台全体がビニールで覆われていて、
その上で最後まで物語が進みます。
それはオフィーリアが溺れて死んだ川の水を表しているようでした。
物語を進行するのは本田真紀さん演じるハムレットの友人ホレイシオ。
このホレイシオ以外の登場人物は、
役がありながら全員がオフィーリアとなり、
それぞれがハムレットの物語を語り始めます。
台詞の無い時は舞台上で木になったり草になったり鳥になったり、
様々な動きをしながらそこに在り続けます。
そしてオフィーリア達に縛られてしまったホレイシオも、
縛られた姿のまま舞台上にい続けます。
宮城嶋さんが演じるオフィーリアも、
言葉を話すことなく様々な動きで舞台にあり続けます。
不思議な空間でした。
悲劇であるハムレットですが楽しい場面もたくさんありました。
配られたリーフレットには上田久美子さんのことばとして、
「ハムレットという役は、当時は西洋近代における
理性主義のパイオニア的なキャラクターだった~
(反対に)墓堀とか旅役者、
オフィーリアのようなあまり知的な言語を持たない存在に
重きを置いて『ハムレット』を演出してみようと~」
と載っていました。
たくさんのモノローグを紡ぐ
ロゴス至上主義の体現者であるハムレットに、
オフィーリアや動植物たちという非ロゴス的存在を対置したそうです。
それは終演後に行われた、
河合祥一郎市とのアフタートークでも語られていて、
とても面白いと思いました。
【ほし太の日向ぼっこ】
グランシップ伝統芸能シリーズ 人形浄瑠璃「文楽」

11月8日、今年もグランシップで人形浄瑠璃を鑑賞しました。
昼の部は、
時代物の「義経千本桜~道行初音旅」
義経に会いに行く静御前と、
初音の鼓に使われた狐の父母の皮を慕うあまり静かに付き従う、
人間に化けた狐忠信とが吉野へ向かう道中を表した舞踊。
忠信の登場シーンは狐の姿で、
その仕草がウチの猫の仕草にも似ていてとても可愛らしかったです。
静が踊りの途中で扇を投げてキャッチする振りつけがあり、
人形なのにすごい!と思っていたら、
最後は静から忠信にも扇を投げ渡すシーンがあり、
とても豪快で見ごたえがありました。
もう一つの演目は世話物で「新版歌祭文~野崎村の段」
昨年歌舞伎座で鶴松さん主演で上演されたのを観ましたが、
おみつの健気さに心が打たれました。
大夫が情感たっぷりに語り、
三味線と人形の動きが三位一体となって、
人形に命が吹き込まれます。

夜の部は映画「国宝」でも取り上げられた世話物「曽根崎心中」
桐竹勘十郎さんのお初は、
健気で芯があり、うつむくだけでもその心情が伝わってきて、
様々な表情をみせてくれました。
女性の人形は普段足はつけない(着物の裾で表現される)けれど、
天満屋の段で縁の下に隠れた徳兵衛と、
足をつかって一緒に死ぬ決心を促す重要な場面があるので、
その時のお初には足があります。
二人で天満屋を出るときは、
下女が打つ火打石の音が鳴ります。
そのことを旦那様がチャットGTPに聞くと、
火打石の音には清めの意味があり、
俗世との決別と浄化を表現しているそう。
また心中するという決意の表現でもあり、
無言のまま心中の決意が完成されるという
美しい演出となっているとのこと。
文楽の世界の奥深さを今回も堪能しました。
画像は会場で販売されていたパンフレット。
物語のあらすじが漫画で描かれていたり、
文楽の歴史や、床本まで掲載されていて700円という安さです。
【ほし太の日向ぼっこ】
タローマン3大ヒーロープリントクッキー

娘が買ってきてくれたタローマンのクッキー
(賞味期限は切れてます)を食べました。
映画を観てからしばらくたっていますが、
今でもじわじわ思い出しています。
その3大ヒーローって何だっけ?
と思ってしまいました。
クッキーは泉屋東京店の製造でとっても美味しかったです。

まずはタローマン。
好かれれば好かれるほど弱体化してしまうため、
応援がNGだったり、
「やるな」と言われたことほどやってしまう。
そもそもの行動原理が世のため人のためでないため、
ヒーローと言っていい物か疑問。
彼のルールはたった一つ「面白いか、面白くないか」だけ。

これはガダーン。
映画では最後に少しだけ登場したのであまり印象にないけど、
調べたら1971年に放送されていたという、
「大権威ガ・ダーン」という架空番組のヒーローでした。
悪の帝国アンデパンダンから日本を守るために戦う。
権威棒という棒が武器だが、
権威で敵を倒すというテーマが子供たちに受け入れられず、
僅か5話で打ち切りとなったそう。

これは太陽仮面サンタワー。
TAROMANが放送される以前にパイロット版として
同じく1971年に制作されたという設定の架空特撮番組。
太陽の塔をモチーフとした人間サイズのヒーローだったそう。
という訳でプリントクッキーにも
TAROMANのデタラメさが反映されていました。
面白おいしかったです。
【ほし太の日向ぼっこ】
大根の抜き菜

大根の抜き菜が出回る季節です。
お店でもよく買いますが、
昨日、友人のGちゃんからたくさん戴きました。

さっそくお昼ごはんは菜飯にしようと思い、
さっと茹でてから刻んで水気を絞り、
フライパンにごま油をしいて炒めました。
塩・醤油・ごま・かつお節で味をつけて、
炊きたてご飯混ぜます。

それだけでおかずがいらないくらい、
ご飯がすすみます。

抜き菜の糠漬けも大好きです。
我が家はちょっと漬かりすぎくらいが好きなので、
丸二日ぬか床に漬けました。
どちらも美味しかったです。
【ほし太の日向ぼっこ】
無印良品 ミニラーメン

姪が無印良品週間で購入した「ミニラーメン」を、
一つくれました。
味が3種類あり
「チキン」「キムチ」「トムヤンクン」の中で、
これは珍しい「トムヤンクン」でした。
でも、よく売れていたのは「「キムチ」だったそうです。
そのまま食べても、
200㏄のお湯をかけて3分置いてから食べても、
どちらでもいいとのこと。
「トムヤンクンって、どんな味?」と聞いたら、
「すっぱからい」と言っていました。

姪はそのまま食べてお酒のあてにしたそうですが、
私はお昼ご飯の時にスープとして、
お湯をかけて食べてみました。
匂いはチキンラーメンっぽかったけれど、
味は確かにすっぱ辛くてちょっと他には無い味でした。
一つ38円ならコスパがいいとネットに書いている人もいました。
確かにそうかも。
【ほし太の日向ぼっこ】
吉例 顔見世大歌舞伎

吉例顔見世大歌舞伎の初日昼の部に行ってきました。
館内はほぼ満席で、海外からのお客様も多く感じました。
まず最初の演目は「御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)」
加賀国安宅の関の場
通称「芋洗い勧進帳」と呼ばれる演目で、
現在よく上演される勧進帳よりも古い演目なんだそうです。
富樫と弁慶の間の緊迫したやり取りが印象的な勧進帳と比べ、
ユーモラスな場面や派手な立ち回りもあって、
とても楽しい演目でした。
巳之助さんの眼力の強さが弁慶にとても合っていました。

次の演目は「道行雪故郷」:新口村
遊女梅川と飛脚の忠兵衛が雪の中故郷に向かう姿を描いた舞踊。
忠兵衛は客から預かった3百両を
梅川を身請けする為に封印を切ってしまい、
このままでは死罪となるところ一目故郷の父に会いたいと、
梅川を連れて行く。
二人の心の葛藤や心情が雪景色の情景の中、
美しく切なく表現されています。
そして続くのが「鳥獣戯画絵巻」
台詞の無い鳥獣戯画をもとにストーリが作られ、
鳥羽僧正(7代目菊五郎さん)が描く
蛙と猿の争いごとに、
兎や狐も加わって総勢25名の豪華な出演者。
動物たちの特徴ある動きと躍動感があふれるとても楽しい舞踊劇でした。

最後が河竹黙阿弥作の名作「御所五郎蔵」
もとは大名家の家臣で今は侠客となった五郎蔵が、
恩を受けた主の借財200両を用立てるため、
遊女となった恋人皐月に金の工面を頼む。
困った皐月が、
以前から横恋慕されていた星影土右衛門になびくふりをして
五郎蔵に離縁状を書く。
それを見て五郎蔵が激高し…。
という途中で結末の予測がついてしまい
ドキドキしながら観ていました。
五郎蔵役の愛之助さんは、仁左衛門さんと面差しが似ていて、
とても格好いいけれど男としてはダメな奴でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
版画カレンダー

毎年、木版画の同好会で仲間と一緒に
カレンダーを制作しています。
来年のカレンダーの私の担当月は2月なので、
最初に掘り始めた愛猫のアシュの後ろに檸檬の木を入れて、
冬っぽくしてみました。
全部で8版を30枚摺るので大変でした。
土曜日は午後から始めて夜まで、
日曜日は朝から晩まで、
そして仕上げにもう一日と。
合計3日かけてようやく完成しました。
次回11月2回目の教室でそれぞれの担当月を持ち寄り、
一年分の版画カレンダーが完成します。
どんなカレンダーになるのか
自分以外の仲間の作品を観るのも楽しみです。
【ほし太の日向ぼっこ】
一年に一度

今年も栗ごはんを炊くために、
栗カッターを出しました。
使うのは一年に一度か二度ですが、
これがあると無いとでは効率が全く違います。
最初は水に丸一日半浸けてからむきはじめたのですが、
鬼側も渋皮もかたくて2粒むくだけで指が痛くなってしまいました。
そこで熱湯でさっとゆでてから、
温かいうちにむくことにしました。
旦那様も協力してくれて、
栗20粒の鬼側と渋皮をむくのに、
夫婦二人がかりで一時間以上かかりましたが、
できあがった栗ごはんの味は格別で、
苦労した甲斐があります。
元気があれば、もう一回栗ごはんを炊きたいです。
栗、まだ売っているかな。
【ほし太の日向ぼっこ】
原宿はちみつプリン

旦那様が東京駅で購入してきた、
コロンバンの原宿はちみつプリン。
まず気になったのは容器です。
一緒に戴いたミニリーフレットによると、
1900年創業のドイツのガラスメーカー
「WECK」社の容器を使用しているとのこと。
リサイクルガラスで作られ、
食べ終わった後もまた保存容器として使用できるというもの。
はちみつは、コロンバンの自社ビルの屋上で養蜂を行っているそうで、
明治神宮の緑豊かな環境から集められたという百花蜜とのこと。
プリンは、ジャージー牛乳、平飼い卵、オーガニックシュガーのみを使用。
という訳で、
まずははちみつをかけずにいただきました。
卵の濃厚な味わいと素直な甘さでとっても美味しいプリンです。
そこに癖のない百花蜜をかけるとさらに美味しさが増します。
最初に価格を聞いた時は「高い!」と思ったけれど、
これなら納得です。
【ほし太の日向ぼっこ】