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2015年02月

かほっくり 干し芋

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石川県かほく市の大崎甘藷生産組合が作った、
『かほっくり 干し芋』を送って頂きました。

うちの農園で作っている『兼六』という品種の人参芋は、
もともと石川県で品種固定されたものです。

もちろん地元でも兼六を作っていますが、
長い間に交配してしまった可能性があるということで、
うちの農園で作っている兼六人参芋を送って欲しいという依頼が来ました。

お互いに送り、それぞれ比べてみることになりました。
芋と一緒に送って下さったのがこの『かほっくり 干し芋』です。

地元の茨城と静岡以外の産地の干し芋を食べる機会は中々ないので、
楽しみに試食させてもらいました。

かほっくりというサツマイモは、
昭和20年高知農試で育成された「高系14号」に端を発する選抜種で、
甘みが強くホクホクした食感が特徴のサツマイモ(大崎甘藷生産組合HPより)
なんだそう。
この系統で有名なのは鳴門金時芋です。

ホクホク系サツマイモは干し芋にした時に固くなりやすのですが、
しっとりと仕上がっていますので、かなり糖化させてから作ったのではないでしょうか。

色はきれいなオレンジ色です。
甘みはあっさりとしています。

好みもありますが、
やはり茨城産干し芋のねっとり甘い干し芋に軍配を上げたくなります。

印象としてはそれほど干していないのではないかと思いました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月28日 13:37

映画 彼女は嘘を愛しすぎてる

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原作を姪に借りて読んでいたので、
映画にしてどうなのかな~と思っていましたが、
けっこう原作のイメージに合っていると感じました。

漫画ではわからない実際の歌のシーンも、
とてもよかったです。

他の人の感想を読むと、好きと嫌いがはっきりわかれるようでしたが、
私はけっこう好きです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月27日 18:22

青天の霹靂

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まさかこの言葉を自分で使う日が来るとは思ってもいませんでした。
うっかり転んでしまい捻挫したと思ったらなんと骨折!!

前にも同じように足を挫いた時、
近くの整形外科で捻挫と言われ、
一か月ただ湿布を貼るだけだったので、
今回も同じかと軽く考えていました。

薬屋さんで湿布を買いながら会社に行こうと思い車で走っていると、
普段気が付かなかったけど整形外科がありました。
ドラッグストアの中も歩きたくないくらい痛かったので、
病院で湿布を出してもらえばいいやと考えて受診。

レントゲンを3枚撮り、
先生から「これが今回の骨折した部分で、こっちが前回のところだね」
と説明され初めて前回も骨折だったと聞きました。

前回しっかり治療していなかったので、
折れた骨のかけらが二つ離れてしっかり写っていました。
「今回はこうならないようにしっかり固定しましょう」
とギブスでぐるぐる巻きにしてもらいました。

痛み止めと炎症を抑える薬と胃薬の3種類を処方され、
飲んでいるうちにだんだんと痛みも楽になりました。

それにしてもウチの近所のN整形外科。
レントゲンもちゃんと撮ったのに、なんで骨折ってわからなかったのかな~?

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月26日 16:19

8番ラーメン

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石川県で有名な8番ラーメン。
菊姫会で行くとよく見かけるので一度入ってみたいと思っていましたが、
ようやく念願かなって蔵見学に行く途中にみんなで寄りました。

地元の酒屋さんが、野菜ラーメンの味噌を注文したので、
私もそれにならって同じもので、野菜たっぷりというのにしてみました。

ナルトの8が可愛いです。
味は意外とあっさりしていて、麺よりたっぷりのお野菜でした。

地元出身のスタッフに聞いてみると、
「味は普通だけど、とにかく野菜がいっぱいのっています」
とけっこうクールな意見でしたが、
今や海外進出も果たしていて、
タイには111店舗、香港にも4店舗あり、
国内は6県で123店舗もあるそうです。

けっこうヘルシーなラーメンだから静岡にもできたらいいな。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月25日 15:58

スカイツリー

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娘のところを訪ねたついでに
いつも遠くから見ているだけのスカイツリーに行ってきました。

この日は曇り空で地上からはスカイツリーの上までは見えませんでした。

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そらまちの31階まで高速エレベーターで一気に登るとそこはもう別世界。
スカイツリーは間近に見えるし、地上を走る電車はプラレールのようでした。

フードコートで食事をして外に出たら、
ライトアップもとっても綺麗でした。

娘が、らぽっぽで買ってくれたお土産。
見た目の印象と味にギャップがあってちょっとびっくりするけど、
なかなか美味しかったです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月24日 17:38

Napoli’s PIZZA & CAFFE ナポリス 渋谷センター街

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前から娘によく聞いていたピザのお店に連れて行ってもらいました。
場所はなんと渋谷センター街のど真ん中。

よもや自分がこんな場所でピザを食べることになるとは思ってもいませんでした。

しかも土曜日の夜。
案の定ハチ公前の交差点は身動き取れないほどの人混みでした。

これはお店に入れないかも?
と覚悟して行ったら意外にもこの激安ピザのお店の一階はガラガラ、
(2階では飲み会をやっているようでしたが)
すんなりと入れました。

娘が好き過ぎると言っていた『マルゲリータ』(350円)
確かに安い!!
しかも美味しい!!

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もう一枚は、メープルシロップをかけて食べるピザ。
名前は忘れたけど550円だったかな。

それにサラダとドリンクのセットが350円。

なんというコスパ。

東京っていいな~。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月23日 14:42

菊姫 蔵見学

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毎年のように菊姫会の後に蔵見学をしています。
もう10回以上見学していますが毎年新たな発見があります。

今年は自分たちを含めて4名だけだったので、
案内してくださった喜本さんが、とても丁寧に説明して下さり、
普段は見せないようなところも見せて下さいました。

写真は、菊姫の平成蔵から見た出荷場。

菊姫には、主に吟醸酒を製造する平成蔵と、
純米酒や普通酒を製造する昭和蔵と明治蔵があり、
他にも精米と貯酒のための八幡精米所・貯酒場があります。

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ここは平成蔵にある麹を作る部屋。
近代的に見えますが随所に蔵人たちによる手作りの工夫がみられます。
(麹蓋をのせる台の角を切り落としてあったり、
ダクトに開閉式の穴をあけ温度調節をしやすくしてあるなど)

このように菊姫では、杜氏、酒マイスター、蔵人がそれぞれ協力しあい、
創意工夫している姿がよく見られます。
最高の酒質を目指すという目標がはっきりしているから、
やるべきことも明確なんですね。

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麹室の前にあるちょっとした説明(見学者用です)
純米酒用が、総破精麹(そうはぜこうじ)で、
蒸米の表面全体にいきわたり破精込み(はせこみ)が深く、
糖化力、蛋白分解力が強い麹です。

突破精麹(つきはぜこうじ)は吟醸酒用。
総破精に比べて、低温でゆっくりと熟成させる吟醸酒にむいた麹です。

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初めて見たミシン。
麹を作るための檜の麹蓋は手作りなのは知っていましたが、
(菊姫は山を持っていて、専用の木も育てています)
お酒を絞る布も自分たちで全て手作りなんですって。

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ここは理科室のような研究室。
柳 専務が話されていた「新濃密度計」もありました。

春と秋の年2回、呑み切りという重要な酒質を検査するときに、
全てのタンクから抜き取り検査をしていました。

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これも何度も見学し話を聞いている菊姫の酒タンク。
柳社長が設計し特注したもの。

二重になっていて温度が上昇し過ぎた時には
外側のジャケット部分に冷水を送り込みすぐに冷やすことができます。
(逆も可能)
また形も黄金律ということで、
中の酒がほとんど正円柱の形になるため中で対流がおきやすのだといいます。

菊姫では全国の酒蔵からの見学者にも、
すべての施設や醸造方法もオープンにしているそうですが、
なかなか真似ができることではないでしょう。

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昭和蔵にある醸造タンク。
このお酒は姫か菊になるようです。
いい香りが上がってきました。

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菊姫では、仕込んだ酒をそのまま新酒として出荷するものは少なく、
殆どが3年から5年ほど寝かしてから出荷しています。
その理由も今回はっきり聞きました。
菊姫で全ての酒に使用している兵庫県産特A山田錦は、
仕込んだ酒が熟成にむいているのだそうで、
そういう酒米は他にはないようです。

他の酒米を使った酒は、
おそらく一番美味しいのは絞りたてで、
その後は、味も香りもゆっくりと下降していきます。
だからよその蔵ではその年の酒はその年に出荷販売しているのです。

そして熟成しているタンクの状態をいつも管理できるよう、
全てのタンクにセンサーを取り付けているとのこと。
(このパソコンの画面ですべてチェックできるのだそう)
これもスタッフの手作りでした。

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平成蔵と昭和蔵の見学の後には搾りたての新酒を利き酒しました。
これは超吟といって、吟や黒吟になります。
吟譲酒ですが菊姫の吟譲らしくどっしりと腰の据わった味でした。

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蔵見学の後場所を移動し、
八幡精米所と貯酒場の見学もしました。

菊姫では「精米を自家でやらないならば酒造りをやめろ」
という家訓があります。
ここは何回見ても圧倒される精米施設です。

全ては最高の酒米である特A山田錦を最高の状態に磨くため。

兵庫県吉川町みのり農協の山田錦の生産者別に毎年すべてのお米を検査し、
どういうお米かを明らかにし、生産者にも伝えているそうです。

山田錦を55%まで磨くのにかかる時間はなんと50時間。
そこからさらに磨いて40%にするにはさらに50時間、
合計100時間かけて磨くのだそう。
酒米の心白はもろく割れやすいのと、温度が上がらないよう、
ゆっくりと時間をかけて磨いているとのことでした。

精米所のとなりはタンクの貯酒場があり、
現在の3倍の製造にも対応できる広さを持っています。
そして、2階はすべてが冷蔵庫。
柳社長コレクションや、瓶貯蔵される酒が入っていて、
菊理姫は10年後に出荷されるまでここで長い眠りにつきます。

最後は、焼酎の醸造場を見学しました。
最高の酒を造るために磨かれた山田錦の、
心白に近い部分の糠(白糠)を利用するため、
10年以上の研究を重ねた結果、
金剣や加賀の露という米焼酎に醸造されています。

こうして何回来ても、毎回圧倒される菊姫の蔵見学でした。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月22日 10:53

菊姫会2015 その3

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初日の最後は体験型の勉強会。

独立行政法人 酒類総合研究所で行われている、
清酒に関する官能評価の専門家を養成するセミナーを受講された、
菊姫 製造部 酒質管理の 永井 剛史 さんによる、
「清酒官能評価(Ⅰ)」がありました。

菊姫会でも今年からその要素を取り入れて、
3年にわたりシリーズ化して行うそうです。

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第一回目の最初は「においの識別試験」。

『嗅覚同定能力研究用カードキット Open Essence』
というものを使いました。

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A~Lのカード12枚に「マイクロカプセル化した匂い」と「解答の選択肢(6種類)」
が印刷してあります。
制限時間10分間に、順番にカードを開いて中の匂いを嗅ぎ、
そのにおいが何の匂いなのかを選択していきます。

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匂いは日本人に親しみやすい物が選択されているらしいですが、
墨汁や材木など、思いの外難しく感じました。

ネットで検索したら12問中8問以上の正解で正常の範囲ということでした。
一応10問正解なのでよかったです。

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次は会場を移して「基本味の選別」の試験。
まず6種類(酸味・苦味・塩味・甘味・旨味・金属味)の見本を確認します。

その後9種類のサンプルのうち、味を含むものが6個、
含まないもの(水)が3個あるなかで、
6種類の味を含むものを特定するというもの。

注意点としては、見本を確認してから問題にとりかかること、
試験から見本へは戻らない(見本の方が濃いためわかりにくくなる)こと。

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見本もそんなに濃く味付けされているわけではなく、
試験に至ってはほんのかすかな味の違いで本当に難しかったです。

何より菊姫の仕込み水が甘く感じられてしまい、
水を特定するのに迷いました。
それでもお馴染みの旨味(味の素)や、金属味などはすぐにわかります。
何度もやるより第一印象の方が正解の確立が高いと思いました。
こちらは全問正解し、自分の舌もまあまあだと安心しました。

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勉強会はここまでで、その後は今年の新酒と
菊姫製品(黒吟から姫、焼酎まで)の商品の利き酒をしました。

もちろん最初は、大好きなBY大吟醸から、
今までのBY大吟醸に抱いていた、
軽やかで華やか印象に加えて、
どっしりとした奥深い旨さも感じ、
やっぱり菊姫の吟譲酒だなあと再認識しました。

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その後は黒吟と吟をいただきました。
菊姫最高スペックのお酒の黒吟は、
酒販店でもおいそれと飲める酒ではないため一番人気でした。

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初日の最後は懇親会、乾杯の酒はなんと『菊理姫』
お隣の席には、柳社長の奥様 ゆきえさんにお座りいただき、
柳家のお正月のことなど様々なお話をさせていただき楽しい時間となりました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月21日 08:36

菊姫会2015 その2

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柳 荘司 専務の講演に続いて、
地域食ブランドアドバイザー・酒食ジャーナリスト 山本 洋子氏の講演がありました。

山本氏は、かつて私が愛読していた雑誌、
オレンジページの別冊マクロビオティックの編集長をされていた方ということで、
最初から何だか親しみがわきました。

講演のタイトルは、
「特AAA山田錦×エイジング×ゴールドブレンド
今、菊姫という選択」

山本氏のエネルギッシュで且つユーモアあふれるお話は、
豊富な実例の紹介もあり大変参考になりました。

人は「価値がわからないものにはお金を出さない!」

不安、不満、不便、不信、不確実
「不」を感じるものには手を出さない。

とにかく菊姫のお酒は素晴らしいのだから、
まずは菊姫の大いなる強みを再認識し、
自分の言葉で魅力づけすることが必要。

酒販店のHPを見ると、
蔵元からそのまま引っ張ってきた言葉しか載せていない。
それでは伝わらない⇒お客様のスイッチが入る言葉を考える

例えば日本酒に興味のない若者に、
「酒粕=良質なプロテイン」という話をしたら食いついた。

瞬時に、頭に思い描けることが重要!
例えば ユニクロは商品に「技術名」をつけている。
ウルトラストレッチ、ウルトラライトダウン、エアリズム、暖パンなどなど…。

次から次へとヒントがたくさんありました。

また、販売の仕方が上手なワインと菊姫とは、
実は共通な点が多いことに触れ、
伝えないのは勿体ないということを何度も話されました。

『菊姫は美味しいから勝手に売れていくもの』という思いでいた自分を反省し、
これからは少しづつでも自分の言葉で、
お客様に伝えていきたいという気持ちが沸いてきました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月20日 06:08

菊姫会2015 その1

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毎年2月に開催される菊姫会に今年も参加してきました。
菊姫を販売している志の高い酒販店が全国から集まり、勉強や懇親を深めます。
今年は74の酒販店から80名が参加しました。

初日は菊姫会会長 酒舗まさるや代表 園部松男氏、菊姫社長 柳達司氏のあいさつに始まり、
菊姫の若き跡取りである 柳荘司専務より今後の菊姫についての講演がありました。

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荘司さんは、菊姫はこれからもより良質な酒を造り提供していくことはもちろんのこと、
現在の日本酒市場についても触れ、5つの点に絞られてお話されました。

一つ目、北陸新幹線開業に沸く地元石川県で一番売れる酒というのが、
ゆるキャラ『ひゃくまんさん』のラベルがついた酒だということ。
これは、中身が置き去りにされているのではないか。

二つ目、最近ソフトできれいななタイプの山廃仕込みの酒が販売されているが、
その味の特徴は山廃ではない=速醸仕込みの酒と同じ作りのものなのではないのか。
そのことに対してチェック機能がないことも問題。

三つ目、本来最高の酒米は山田錦であることは間違いないが、
酒米ではない米で仕込んだ酒が、幻のコメなどとマスコミでもてはやされている点。
これも裏付けが何もない。

四つ目、小さな酒蔵が手作りで昔ながらの方法で仕込んでいることが、
最高に旨い酒ができると消費者が考えていること。
菊姫では、その年の気候、原料米の状態がどのように変化しても、
最高の酒質を目指して造りを行う設備を揃え、人を育てている。
今年は洗米機を新しくし、糠切れが良くなるとともに、水の使用も抑えられエコにもなったこと。
また新濃密度計も導入したことについてお話されました。

最後五つ目、純米吟醸というものを最近よく見かけるが、
本来どっしりとした様々な旨味ののった純米酒と、
すっきりと切れの良い上品な吟醸酒は、水と油ほども違う相反するものであるのに、
誰がいつ、このようなカテゴリーを作ったのか。

日本酒の出荷量は現在、最盛期の約1/3以下に落ち込み、
まっとうな日本酒の味の基準がなくなっている。
マスコミも裏付けをとらずに企業側の言い分をそのまま
チェックすることなく広報してしまうことが一番問題である。

荘司さんのお話は簡潔でありながら、
現在の日本酒がおかれている市場というものがとてもわかりやすく、
また憂える事態だということが身に沁みました。

初日はあともうお1人の講演と、勉強会がありましたが、
長くなってしまったので、続きは明日にします。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2015年02月19日 16:48