2019年01月
バックステージツアー
1月27日「顕れ」の終演後、バックステージツアーに参加しました。
SPACが親しみやすいところは、プレトークやアフタートークがあったり、
終演後に俳優さんたちがカフェ・シンデレラに出てきてくれて、
お話したり写真撮影したりもできること。
このバックステージツアーもとても興味深かったです。
演劇が好きと言うと、ともすれば敷居が高いとか、
難しいとか、高尚とか感じる人もいますが、
そういう垣根を取り払ってくれるのもSPACの魅力の一つです。
まずは、全員靴を脱いで実際の舞台に上がります。
天上から吊り下げられているのは、とても印象的な太陽と月のセットです。
重さが120kgもあるそうですが、動かすのはなんと人力。
実際に動かして見せてくれました。
照明との相乗効果で何ともいえない神秘的な空間を作り出しています。
女神イニイエ様が乗る台。
ここにも様々な仕掛けがありました。
なんとこれも人力で動かします。
台の下には技術部の方が2人入っているのだそう。
後ろの幕の内側から照明を当てるとマイブイエが浮かび上がってきます。
罪びとたちの仮面の仕掛けも興味深かったです。
なんと裏側に水平器を付けていて、
俳優さんは、その水平器をチェックしながら仮面をまっすぐに持ち、
演技をしているのだそうです。
この仮面にも違った仕掛けがありました。
技術部さんのアイディアと技術の高さに感心します。
イニイエ様役の美加理さん登場。
衣装のデザイナーさんからも衣装についての説明がありました。
イニイエ様の衣装はなんと土偶をイメージして作られています。
座った時に折り畳まる工夫は、提灯を参考にしているのだそう。
材質はとても軽いものでした。
ウブントゥとマイブイエの衣装についている玉は、魂を表現しています。
これはスチロールを削って色を付けているのだそうですが、
近くで見ても、とてもスチロールとは思えず大理石のようでした。
頭に付けているのはモビールのように作られていて、
4人それぞれ違っているのだそう。
実際に被らせて貰いました。
とても貴重な体験でした。
ここは演奏の場所。
「顕れ」は、フランス・コリーヌ国立劇場から、
シーズン開幕作として委嘱され作られた演劇なので、
コリーヌ劇場にあるオーケストラボックスと同じように作ったとのこと。
様々な楽器が所狭しと置かれていました。
一つ一つの楽器それぞれにマイクがセットされていて、
その全てを音響さんが調整しているそう。
俳優さんたちは、自分の出番が終わるとここに来て演奏をします。
コリーヌ劇場で上演されたときは途中で休憩が入り、
一度着替えることができたのが、
静岡では上演時間を短くして休憩なしとなったので、
特にウブントゥ役の俳優さんはほぼ上半身裸なのでとても寒いのだそうです。
バックステージツアーに参加して、
SPACの技術力、デザイン性、レベルの高さを今まで以上に実感することができました。
【ほし太の日向ぼっこ】
京菜
配達のスタッフがお客さんから戴いたと京菜を分けてくれました。
実は我が家では「お雑煮には京菜」と昔から言われてきたものの、
年末にスーパーで販売される京菜はとっても高いので、
いつもホウレン草で間に合わせてしまい、自分で買ったことはありませんでした。
調べたら、水菜と壬生菜と京菜は同じと書いてありました。
京都の伝統野菜なので京菜と呼ばれているようです。
でもこの京菜は、私が知っている水菜とは見た目が全く違います。
ネットの写真で見る壬生菜とも違うようです。
味は少しピリッとした苦味があるとも書いてありました。
今回初めて京菜を使うので、
まずはさっと茹でてそのまま味をみてみました。
そしたら苦味もクセも全然ないし、
甘みがあって、ちょっと塩気も感じるし、
そのままですごく美味しい葉物だと思いました。
でも、それは無農薬の畑、しかも路地栽培だからかもしれません。
そのままだとお弁当にはならないので、
ごま油と塩、すり胡麻で和えてみました。
他のおかずは、包み玉子の煮物、エリンギのチリ(今日は沢庵入り)、
豚肉と白菜の柚子ポン酢和えでした。
しゃぶしゃぶ用の豚肉をさっと茹でて白菜もそのゆで汁で茹でてから、
柚子の果汁と醤油と柚子胡椒で和えただけだけど、今日はそれが一番人気でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
劇団spac 演劇 顕れ~女神イニイエの涙~ 演出:宮城聡
劇団SPACの新作「顕れ~女神イニイエの涙~」を観劇しました。
これまで何回もSPACの新作をみていますが、
毎回、今回のが最高傑作!といつも感動します。
「顕れ」も期待以上の素晴らしい演劇でした。
原作はアフリカのカメルーン出身の作家レオノーラ・ミアノさんによって、
2015年に書かれた新しい戯曲であり、
題材が環大西洋三角貿易(いわゆる奴隷貿易)ということで、
今までSPACで扱ってきたものとは少し違うのかな?と思っていました。
ところが、観劇後に感じたのは、
今までSPACで取り上げてきた戯曲とのたくさんの共通点でした。
「ミヤギ能 オセロー」「アンティゴネ」「冬物語」と、
私たち日本人の感覚に沿う鎮魂の物語は、今回の「顕れ」にも続いていました。
女神イニイエは、生まれ来る赤んぼうに宿る魂マイブイエたちが、
最近地上に生まれ出ることを拒否する「魂のストライキ」を起こしていることを知り、
マイブイエたちを問い質します。
マイブイエが訴えたのは、
地上に向かう途中さまよえる魂ウブントゥに出会い彼らの話しを聞いたことでした。
ウブントゥは、奴隷にされ船で運ばれる途中で命を落とし、
弔われることなく死んでいったものたちであり、
二度と人間として生まれることのない魂たち。
ウブントゥたちの願いは、奴隷貿易に加担した「一千年の罪びと」たちを呼び出し、
彼らの言い分を自分たちにも聞かせてほしいというもの。
こうして「灰色の谷」のそば、イニイエ様の目の前に
一千年の罪びとたちが呼ばれ、彼らの証言を聞く裁きが始まります。
一千年の罪びととは、始まりの国の王3人と、神と人間とをつなぐ役割であった巫女、
奴隷の子でありながら自分も人間の売り買いに手を染めたもの。
それぞれの言い分を聞くと、人間の弱さと欲望、身勝手さが次々と顕れます。
これは実際に起こった悲惨な事件です。
遠い国のはるか昔のできごとと他人事とは到底思えませんでした。
今でも同じようなことはいつでも起こり得ることです。
もし自分が彼らの立場になったら、彼らのような過ちを起こさないと言えるのか、
観劇しながらずっとそのことを考えずにはいられませんでした。
けれども、最後にイニイエ様が私たちに語りかける言葉と慈愛に満ちた表情に、
私自身も救われ、希望の光が見えました。
この演劇は世界中の人々にみせたい、そしてみてもらえたら、
きっと、世界は今より平和で心安らかな場所になると思います。
次の日曜日、2月3日で一般公開は終了してしまいます。
私たち夫婦は3回目の観劇を申し込みましたが、
是非また近いうちに再演し、一人でも多くの人にみてもらいたいです。
【ほし太の日向ぼっこ】
出張の日の朝
ほしいも業界では今が仕入れのピーク。
旦那様も毎週月曜から土曜日まで、
ずっと産地に行ったきりになります。
忙しくて食事の仕度はできないし、外食は嫌なので、
月曜日の朝、2、3日分のお弁当を持って行きます。
帆立の炊き込みごはん、鳥モモ肉の塩糀漬け、蓮根のはさみ焼き、
切り干し大根と人参の中華風サラダ、ふきのとうの天ぷら、牛すき煮、
てりやきハンバーグ、メキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどなど、
手提げ袋に入れたらずっしりと重かったです。
これで週の途中で2回くらいおかずとご飯を送れば、
一週間なんとかなるかな。
【ほし太の日向ぼっこ】
お味噌の仕込み本番
日曜日、朝から田んぼのある坂ノ上に向かいました。
そこで友人の町田さんと一緒にお味噌を仕込みます。
着いた時には準備万端できていました。
薪で大豆を炊いたあとの釜で我が家の大豆も温めさせてもらいました。
大きな飯台。
これがないと味噌は作れません。
まずは、糀と塩を混ぜておきます(塩きり)
塩の分量は、(大豆3kg+糀3kg)×22%=1.32kg
最後に上にまく塩をとっておいて、
カメのそこにも少しまいて残りは全部糀と合わせます。
その間に、杵と臼で大豆をつぶします。
けっこう重労働です。
今回3家族20kgの味噌を仕込みましたが、
自然農の田んぼで収穫した緑豆、タツマで販売している有機大豆、
普通のお米屋さんで販売している大豆の3種類がありました。
それぞれ色も違うし、つぶした時の粘り具合も全く違いました。
つぶした大豆と塩きりした糀をよく混ぜ合わせます。
握りこぶしくらいの味噌団子を作って、
カメの中に投げ込み、隙間なく味噌団子を詰め込んでいきます。
全部入ったら上に塩をまき、
晒しをのせて木の蓋をのせ重石をかけてひと夏おきます。
今年も無事にお味噌が仕込めて一安心です。
【きらくな寝床】
お味噌の仕込み
明日がいよいよ手作り味噌の仕込みの日。
とにかく大豆を煮るのが一番時間がかかるので、
今日は一日中大豆を煮ています。
タツマの大豆は新物の豆じゃないので、
とにかく柔らかくなるまでに時間がかかります。
圧力鍋でも通常は30分煮れば充分のところ倍の60分かけて煮ています。
それを合計7回繰り返します。
糀は午前中に取りに行ってきました。
糀屋のご主人から「みんなが不思議がるけど、これで美味しい味噌ができるの?」
と聞かれました。
玄米を少しだけすったお米を持ち込みで糀にしてもらっているので、
他の人が見たらきっと不思議に思うのでしょうね。
「もちろん。すごく美味しいお味噌ができますよ!」と答えました。
大豆さえ煮えたら、後は塩が22%で1・32kgとカメ、重石を用意して、
明日の朝田んぼのある坂ノ上までいけばOK.
準備は忙しかったけどここまではとっても順調です。
【きらくな寝床】
やどりぎ寄席
友人のGちゃんが出演した「やどりぎ寄席」に行ってきました。
昨年の9月、静岡市葵区人宿町にオープンしたコミュニケーション劇場、
「やどりぎ座」で初めての落語会です。
入場無料で投げ銭歓迎の会とのこと。
開演が20時からなので、19時に仕事が終わり急いで帰って自転車に乗り換え、
ぎりぎり間に合いました。
まずは山田清顕さんによる「午後の保健室」
普段はミュージカルをされているそうでとってもいいお声です。
登場人物は中学生3年生の生徒会長、校長先生、保健室の先生の3人。
それぞれの話し方が特徴的で意外性があり、親父ギャクやダジャレ満載です。
次は駒家瓢箪さんによる「授業中」
1960年代売れに売れたという三遊亭歌奴さんのもちネタだそう。
山のあなたの空遠く で始まるカール・ブッセの詩を題材に
ずーずー弁の先生がおかしな授業を繰り広げます。
当時の世相も反映され、今となってはなかなか聞けない貴重な落語だと思います。
先生と生徒の掛け合いがとっても面白かったです。
中入りの後、骨皮舟楽さんによる「穴どろ」
3両の借金取りに追われ、かみさんにお金を工面してこいと追い出された男。
通りがかりの家の裏木戸が開いているのをいいことに中に入り込むと、
祝い事でもあったのか、お膳や銚子がそのままになっていた。
残った酒を飲み寿司をつまんで、
いい気持ちになった男が帰ろうと庭に下りると、穴倉にまっさかさま。
家のものに気づかれて、さてさてどうなることやらという噺。
アマチュアとはいえ、3人ともとても上手で楽しい会でした。
また第2弾があれば絶対行きたいです。
【きらくな寝床】
お味噌作り準備
毎年2月に友人と一緒に自家製お味噌の仕込みをしています。
今年も糀屋さんに、
「玄米を持込みで15kgの糀を2月9日頃にお願いしたい」と連絡したら、
スタッフがインフルエンザにかかってしまい、
少人数で毎日少しづつ仕込んでいるそう。
希望の日にはできないけど、1月26日ならと受けてもらいました。
ということで、友人と相談し急遽1月27日に仕込みをやることになり、
あわただしく準備を始めました。
タツマで販売している有機大豆を2kg買い、水曜日から浸水させました。
タツマの大豆を2kgにしたのは、
今年自然農の畑で作った在来の大豆がおそらく1kgは採れただろうから。
自分で作った大豆で自家製味噌を仕込むのは夢でした。
でも収穫した大豆をまだ全部さやから取り出していません。
11月に旦那様と娘と私の3人で2時間ほどやって550gでした。
残り450gを何とかさやから取り出したい!
と一人で頑張って3時間ほどやりましたが310gしかありません。
合計860gで140g足りない!
けどもう時間がないので、今日からまたタツマの大豆を200g浸水させました。
取り出したあとの残った大豆の枝は、
20リットルのゴミ袋に半分くらいのカサがありました。
時間がかかるわけです。
【きらくな寝床】
寂しがりや
干し芋の最盛期です。
アシュの遊び相手の旦那様もさすがに産地に行ったきりとなり、
相手のいないアシュは毎日寂しそうです。
私が寝るときはいつも一階でひとり遊びをしているのに、
夜中寂しくなるのか、寒いのか、
朝になると掛け布団の上、私に寄り添うように寝ています。
いつもは絶対に一緒に寝ないのにね。
【猫とお昼寝】
スイートポテト
長砂農園の有機サツマイモ畑で作った干し芋用のサツマイモは、
ある程度の干し芋に適した大きさに育っていないと干し芋には加工しません。
畑には小芋が拾われずに沢山残されます。
そんな小さなサツマイモですが、焼き芋などで食べるのには十分美味しいので、
それだけを集めてきて店頭で格安で販売しています。
それが甘くて美味しいので大人気です。
一度買ったお客さんはまた買いにくるし、
スタッフの一人が売り物にならないサツマイモを焼き芋にしてきてくれて、
それがまたすごく美味しいのでスタッフにも大人気。
出すと瞬く間に完売してしまうほど。
20歳のスタッフが、そのおいもでスイートポテトを作ってきてくれました。
初めて作ったようですが上手にできました。
沢山持ってきてくれたのでみんなで頂きました。
美味しかったです。
【ほし太の日向ぼっこ】