ほし太の日向ぼっこ
本の力

今日の日本経済新聞に、作家の小池真理子さんが
被災された友人から「テレビは怖いから見たくない、本が読みたい。
けど、電子書籍は電気がないと使えない。紙の本は絶対になくさないで」
と言われたと書いていました。
私も、昼間仕事をしている時は気を紛らすことが出来ますが、
自宅に変えると、震災のニュースをテレビで見るのがつらく、
かといって、何も見ないのも気になり、
緊急地震速報が流れるたびに恐怖を感じてしまいます。
何をしていいのかおろおろしてしまったり、
手につかなかったり、
そんな時、本を読むことが癒しになりました。
ちょうど図書館でリクエストして借りた「ピエタ」。
18世紀のヴェネツィアを舞台にした、作曲家「アントニオ・ヴィヴァルディ」と
「ピエタ」という孤児院で育った「合奏合奏の娘たち」との交流、
貴族や高級娼婦や、ゴンドラ漕ぎの老人など、
ヴェネツィアならではの舞台背景と、
音楽が聴こえてくるような表現力に、
現実をしばし忘れて物語の中に遊ぶことが出来ました。
著者は 大島 真寿美さん ポプラ社より
【ほし太の日向ぼっこ】
雹が降りました。
二日前には桜の開花宣言が全国で一番早く出た静岡ですが、
今日はまた冬の寒さに逆戻り。
そしていきなり雹が降りました。
全国的にも真冬の寒さとなるらしく、
被災地の寒さはいかばかりかと心配です。
福島の原発は電源が復旧し、
一歩前進の希望が見えてきたように思われますが、
福島県と茨城県の葉野菜や原乳に放射能汚染がみられるとの発表に、
お客様や、バイヤーから、
「干し芋は大丈夫?」
との問い合わせが入るようになりました。
茨城産ということに過剰に反応してしまうようです。
干し芋は、昨年のさつまいもが不作だったこともあり、
2月中に生産が終わってしまいました。
タツマは本社が静岡なので、
加工し、仕入れした干し芋はすべて静岡の冷凍倉庫で保管します。
今年の干し芋もすでに静岡にて保管しているため、
今回の原発事故の影響は受けずにすんでいます。
けれど、ほうれん草なども洗って茹でて食べるには
人体に影響はないということなので、
いたずらに心配をしないで冷静に判断し対応したいですね。
【ほし太の日向ぼっこ】
納豆
震災直後静岡の大手スーパーの棚から
パンと納豆が消えました。
これは買占めではなくて、
加工地から品物が届かなくなったためでした。
道路事情、燃料不足、計画停電
などの理由によると思われるのですが、
ある日を境に、急に棚に納豆がぎっしり並んでいたので、
よかった♪
と思ったら、すべて九州産の納豆でした。
初めてみるブランドと会社名ばかりで…。
確かにスーパーのバイヤーからしてみれば、
棚がいつまでも空いているのはまずいことでしょう。
私たち消費者のために
遠くから運んでもらうよう手配してくれて
ありがたいです。
でも、いつもの納豆が来るまで待っていたかった
というのも正直な気持ちです。
冷凍庫には、
岩手県宮古市の冷凍さんまが入っています。
これは生活クラブで買ったものです。
東北からは、本当に多くの美味しいものが届いていました。
東北は日本の台所を支える大事な供給地です。
またそう遠くない日に生活クラブの注文用紙に、
宮古のさんまが載るのを待っています。
本当に一日も早く
被災したみなさんが元の職場に復帰でき、
平穏な日常がもどることを…。
【ほし太の日向ぼっこ】
お彼岸
昨日は母、今日は義兄のお墓参りに行き、
お経を唱えています。
いつもなら身内のために唱えるお経も、
今回は、震災で亡くなられた多くの犠牲者の方々のために祈りました。
そのとき、テレビで見た被災者の姿を思い出したのです。
災害現場に手をあわせ、
亡くなられた方が可哀そうだと涙を流していらっしゃいました。
本当に、1週間前までは何事もなく元気に過ごしていた方々が、
一瞬のうちに亡くなってしまうなんて本当に理不尽なことです。
でも、助かってこれからを生きていかなくてはならない方はもっと大変です。
大切な人を失った悲しみと、これからの生活の不安。
崩壊してしまった家を、町を再建していかなければなりません。
もし私がこの地震で命を落とし、あの世から今の身内をみたとしたら、
「あなた達を残して死んでしまってごめんね」と思っていると感じます。
だからこそ、生き残った方には何よりも幸せになって欲しい。
生きていてよかったと思えるような人生を送って欲しい。
そう遠くない日に被災者のみなさんに心からの笑顔が戻ることを祈って。
今日本国民は心をひとつにして、
自分のできることを精一杯していきたいと思います。
【ほし太の日向ぼっこ】
お墓参り
お彼岸で富士宮まで母のお墓参りに行ってきました。
富士宮では先日震度6強の地震があったばかりで、
その後も余震があり、
念のため防災グッズを車に積んで出かけました。
途中芝川の姉の自宅に寄り、
父、姉とともにお墓へ。
通りすがりの町は被害の後などまったく見ませんでしたが、
お墓に着いてびっくり、
おそらくかなりの数の墓石が倒れてしまったのでしょう。
すべて起こされていましたが、ズレた後があり、
墓石そのものは無事でも、
入り口の蓋になっている板状の石が割れているものが2割ぐらいありました。
我が家のお墓は線香たての石が一部欠けていました。
そのくらいで済んでよかったと思いました。
【ほし太の日向ぼっこ】
石油ストーブ
栃木のお米農家さんより、
石油ストーブを送って欲しいと依頼がきました。
今は電気を使うファンヒーターが主流で、
災害のとき停電してしまうと役にたちません。
静岡なら手に入ると思い、あちこち聞いてみましたが、
今回の震災ですべて売り切れてしまったようで、
どこにもありませんでした。
仕方なく、我が家で使っていたものを1台と、
近くの電気屋さんの倉庫に眠っていた、
電池のスイッチが壊れたものを譲ってもらい
二台送りました。
新聞に被災地の声として、
「トイレは汲み取り式で水はいらない。
お風呂は薪でわかして電気もガスもいらない。
昔の生活のほうが災害に強いことを実感しました。」
と載っていました。
本当にそのとおりですね。
【ほし太の日向ぼっこ】
連絡がつきました。
心配していた宮城県登米市の農家さんから
メールが届きました。
11日の地震直後に、
震源が宮城県沖というラジオの放送を聞いて、
すぐにメールを送ったのですが
その後返信はなく、
だんだんとわかってくる被災地の様子に心配がつのりました。
そのとき送ったメールは、
まさかこんなに甚大な被害をもたらした地震とは知らずに、
気軽な文面で送ってしまいました。
でも、電気が復旧してすぐに返信してくれました。
幸いにも家も家族も無事とのこと。
本当によかったです。
ライフラインの回復には一週間かかりました。
さぞご不自由だったことでしょう。
「必要なものがあったら送ります」
と、文面に入れたのに
まだ輸送の手段がなく、
何も出来ない状態が本当に歯がゆく感じます。
【ほし太の日向ぼっこ】
再び静岡では…。
静岡では、お米がスーパーの店頭からなくなったそうで、
昨日からお米を買いに来られるお客様が増えたと思ったら、
今日は殺到しました。
みなさんかなりパニックに近い状態で、
特に精米担当は、
精米しても精米しても、すぐにお米が店頭から無くなってしまい悲鳴をあげていました。
「タツマでは一年分のお米を確保して、
静岡の倉庫に保管してあるので無くなりません、大丈夫です。」
と何人もの方にお話して、無用な買いだめは止めるように話しました。
そんな中、東京の会社から災害支援用にと150キロの注文が入り、
今、本当にお米が必要な方へ最優先にお届けしたいと強く思いました。
【ほし太の日向ぼっこ】
静岡では…。
東海地震がいつおきてもおかしくないといわれているここ静岡では、
今回の震災は本当にひとごととは思えません。
今だに救助を待つ人々や、
行方のわからない肉親を探す方々、
避難所生活のご不自由さと、
余震の恐怖を想像するだけで胸が締め付けられます。
そして店頭では
昨日から関東地方の身内に送るお米の注文が殺到しています。
とくに、米、電池、カップめんなどが不足しているようで、
ガソリンも、ついに静岡でも給油制限が始まりました。
東京電力の計画停電も始まりましたが、
何より、福島の原発事故が心配です。
【ほし太の日向ぼっこ】
産地の様子
今日から携帯電話が通じるようになり、
現地スタッフと、農家さんから、
すこしづつ茨城の産地の様子が聞けるようになりました。
こちらが予想していた以上に被害があったようで、
道路はところどころ地割れし、
倒壊は免れたものの、屋根瓦が落ち壁が崩れた家も多く、
この後天気が崩れてくるとの予報で、
一人暮らしのひろしさんの家にブルーシートを貼りにいってきたそうです。
弊社工場は棚に積み上げたものがすべて落ちて散乱していて、
シャッターが曲がり、冷蔵保管庫のドアも閉まらなくなっているようです。
ガソリンが手に入らず、
ガス欠でとまった車も多いようです。
食品もほとんどが品切れ状態で、こちらから送りたくても
配送便が動かず、何もできずにいるのが歯がゆく感じます。
【ほし太の日向ぼっこ】