きらくな寝床
1/fゆらぎ

この前の木楽名会のとき、
美術の先生をしている仲間の一人が、
いくつか作品を作ってきて見せてくれました。
いらなくなったセーターや靴下で作った、人形劇用の人形がたくさん。
さすが芸術家だけあって、とてもユニークで可愛かったです。
その中に、この不思議なものがありました。
薄い箱の前と後ろが切り抜かれ、
手前にはトレッシングペーパー、
後ろ側には色のついたセロファンが貼ってあって、
光を通して見るとまるで万華鏡のように綺麗。
回しながらみると中にビー玉が入っているかのような動きをします。
綺麗で不思議で、ずっと見ていても飽きないのです。
中身をみせてもらうと、
ビー玉のように見えたのは、キラキラ光るテープでした。
それを箱の中に色々な形をつけて入れ、
その中に時々小さな〇を作って動くようにしてありました。
後ろには色とりどりのセロファン。
彼女の作品は、
深い海の底のように、ブルーのグラデーションがきれいでした。
自分でも作りたくなって、
見よう見まねで作ったのがこれ(写真)
ありあわせの材料だったのでこんな派手になりました。
動きが見せられないのが残念ですが、
この動きはまさに1/fゆらぎじゃないかな…。
とっても癒されます。
彼女いわく、
生徒と一緒にたくさん作って、震災の被災地に送ろうと思っている。
と、これはきっと喜ばれると思います。
【きらくな寝床】
柳家 花緑 独演会(ろうさい寄席)

静岡の全労災主催の「ろうさい寄席」、
毎年3月のこの時期に行なわれる人気企画です。
昨年も「柳家花緑」師匠が来てくれることになっていたらしいのですが、
震災直後で中止となり、
実に3年越しに実現した独演会でした。
前半は、8番目の弟子という「柳家 フラワー」さんの「元犬」から。
この噺があるのは知っていましたが初めて聴きました。
続いて「花緑 師匠」の「火炎太鼓」
昨年も一度聴きましたが、
何回聴いても面白い。
ちょっと気の強いおかみさんと、ぼんくらな亭主の、
演じ分けが本当に上手です。
ちょっとした手のしぐさにも、その人となりが表現されて流石です。
中入りのあとは、
「柳貴家 雪之介」さんによる「大神楽」。
寄席で、よく「色もの」といわれる、
皿回しや切り絵、マジックなどの演芸が披露されますが、
この「大神楽」は、今まで見たなかで一番すごかったです。
まだ27歳にもかかわらず芸暦24年というのにもビックリ。
袴すがたが、とっても素敵な方でした。
最後は再び「花緑 師匠」の「試し酒」。
大酒飲みが、一升の酒を飲み干していくその音。
そして次第に酔っていく姿に笑いました。
私は、花緑師匠の実のおじいさん、5代目「柳家 小さん」の、
「禁酒番屋」や「猫の災難」といった酒の噺が大好きなのですが、
いつか花緑師匠の「禁酒番屋」も聴いてみたいものです。
【きらくな寝床】
竹林の整備

昨日いっしょに竹ざる作を作った仲間と、
今日は竹林整備です。
毎年春になるとタケノコを掘る山。
地主さんが遠くにいて管理を任されている仲間がいるので、
一年に一度、
タケノコのお礼代わりにみんなで整備をします。
竹は成長が早いので、
放っておくとすぐに竹ぼうぼうの林になってしまいます。
理想は「番傘をさして歩けるくらいの間隔」だそう。
朝から総勢5人で竹を切りまくりました。
竹は中が空洞のため、木と違って私でもノコギリで切れます。
倒した竹の枝も危ないので切り落とします。
明日の筋肉痛が心配です。

お昼を挟んで3時過ぎまで頑張りました。
仲間の一人がそこで即席釜をつくり竹炭を焼きました。
本当はもっと焼いた方がいいらしいけど、
けっこうそれらしく出来上がり、
みんな2.3本づつお土産にもらいました。
【きらくな寝床】
竹ざる作り

木楽名会で引き続き竹ざる作りです。
今回は師匠が来てくれたので
前回竹を裂いて削った材料を、
細い穴に通して太さを揃えました。
一番上の道具(色々な大きさの穴が開いています)
その穴に通して好みの太さまで削ります。
これは売ってないのでみな自分で作るのだそう。

師匠の原田君が持ってきてくれた材料で、
まずは実演してくれました。
軸になる竹は合計29本。
それを縦14本、3・3・2・3・3、
横15本、3・3・3・3・3と
上下を返しながら置いていき、
置きながら組んでいくのでちょっとややこしいです。

生えてから一年の、柔らかい竹を使って編んでいきます。
竹を水で濡らしながら、3本目の1本手前をすくっていきます。
波のような模様がだんだんと出来てきてとっても美しい。
今回はこの後の材料がなかったのでここまで、
マイざるが出来るまでは、まだまだ道のりが遠いようです。
【きらくな寝床】
『本日は大安なり』 辻村 深月 角川書店

図書館でこの本を見つけたとき「どこかで見た覚えがあるな~」
と思ったら、NHKでドラマ化されたものの原作でした。
大安の11月22日、有名老舗ホテルで結婚式をあげる4組の新郎と新婦、
そこで働くウエディングプランナーの話。
それぞれのエピソードがどうなっていくのか、
サスペンスありユーモアありで、
その気持ちって「うん、わかるわかる」というシーンも多かったです。
双子の姉妹の話。
叔母さんの幸せを願う真空くんのエピソードが好きでした。
写真を撮るとき、となりに猫の「けみこ」がいたので、
本の上に「けみこ」の影が…。
追伸
昨日、「有機干し芋セット」販売開始しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
直接ページはこちら
有機干し芋セット2012
【きらくな寝床】
木版画

木楽名会の時に山口さんが、
何枚か刷ってきたのをくれました。
木版画の「般若心経」
一字一字とても細かい丁寧な彫り。
半年かけて彫りあげたそうです。
気が遠くなりそうな細かさです。
山口さんの木版画は、
暑中見舞いや年賀状でいつも楽しみにしていますが、
まさかこんな大作に取り組んでいたとは驚きです!!
刷る和紙がなくなってしまったので、
山梨県身延町にある「和紙の里」まで買いに行くそう。
和紙を貼って、壊れてきた竹かごを一閑張りにしたいので
私にも2,3枚買ってきてくれるようお願いしました。
一閑貼りのほうの結果はまた後日報告します…。
追伸
今日は「春分」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「春分」の直接ページはこちら
春分
【きらくな寝床】
今月のマクロビオティック料理教室

一度温かくなってから、また少し冷え込む日が続いています。
今月は春のメニューをすこしづつ取り入れながら、
身体を温めるおかゆ。
玄米を炒って小豆と一緒におかゆに炊き、
もう少しで炊き上がるときに、
炒めたごぼうと人参、椎茸、長ねぎを入れて、
玄米小豆粥の「おめでとう」に、
根菜が入った消化もよく栄養たっぷりのおかゆです。
味付けは、ほんの少しの麦味噌ですが、
最後にのせた青海苔がいいアクセントになっていました。
元気なときはもちろん、調子の悪いときでも
このご飯なら美味しく食べられそうです。
副菜の1品は、炒めたごぼうとエリンギ、人参と茹でた筍、
小松菜の葉っぱと茎を春巻きの皮で包んで揚げた春巻き。
食べるときは玄米酢をつけて戴きます。
付け合せにはポテトサラダ。
乾煎りした舞茸と、茹でた人参、
薄いまわし切りにした玉葱と胡瓜とりんごを混ぜて、
大豆マヨネーズで和えます。
もう1品は、戻した切り干し大根とひじきを、
それぞれ叩いた梅と、醤油で下味をつけて三つ葉と和えた物。
さっぱりとしていて、歯ごたえもよかったです。
主食以外はすべて、
春の味「酸味」をつかっています。
おかゆの玄米は、一人80gと少なめながら、
副菜がボリューム満点でお腹がいっぱいになりました。
静岡市葵区のマクロビオティック料理教室「12cups」の
3月のメニューです。
里芋入り小豆粥
牛蒡と小松菜の春巻き
じゃが芋と舞茸のサラダ
ひじきと切り干し大根の梅ドレッシング和え
【きらくな寝床】
2012 ハートtoハート 絆 コンサート

昨年の5月、静岡市では初めてという、
個人が主催者となったチャリティコンサートが開かれました。
長年、街頭紙芝居でボランティア活動をされている、
市川 光男 さんが発起人となり、
被災地のために何かしたいという有志が集まりました。
そして東日本大震災からちょうど1年の今日、
「未来の子ども達のために」と題して、
再びチャリティコンサートを開催し、参加してきました。
障がいのある方の人形劇や、
子どもバンド、
ゴスペルのプロ「VOXRAY」の歌(写真)、
福島県在住の尼僧「鈴倭夢海(すずわむかい)さん」の講話、
大道芸、クラシックアンサンブル、ジャズ、joy choirのゴスペルと、
本当にレベルの高い内容が盛りだくさんでした。
震災から一年のこの日、家で一人過ごすのではなく、
「被災地のために何かしたい」その思いで集まった仲間です。

静岡市在住の彫刻家「前嶋 秀章」さんが、
震災の後、犠牲となった子ども達のことを思い
彫り上げた地蔵菩薩像「光明」。
この場が初披露となりました。
この後は、被災地へと贈られるそうです。

静岡市の造形作家「たたら なおき」さんが描いた幕絵。
市川さんからの注文は「木漏れ日の向こうに未来が見える絵にして欲しい」
ということでした。
シンボルとなった1本の松が竜となって笑顔の子ども達が見守る中
未来へと羽ばたく様子が力強く描かれていました。
先日被災地の方から、
「2011年は3・11に始まり、自分たちにとってはまだ2011年が続いている…終わっていない」
というお話を直接聞きました。
まだまだ復興には時間がかかるでしょうが、
この絵のように明るい未来へ向かって
みんなで、一歩一歩前進していきたいです。
【きらくな寝床】
りんごのケーキ

木楽名会の毎回のお楽しみは
メンバーの一人が作ってきてくれる手作りお菓子。
今回は「りんごのケーキ」でした。
上にりんごが沢山のっていて、
全粒粉と地粉、アーモンドも入ってやさしい甘さのパウンドケーキ♪
贅沢にもこの大きさを5等分して戴きました♪
ホントは全部食べたかったけど、
娘にも半分持って帰ったらやっぱり絶賛してました。
「マクロビオティックのお菓子のお店をオープンするのが夢」
という彼女のおかげで、
美味しい体験を沢山させてもらってます。
私はというと、毎回持って行くおやつは
もちろん「干し芋」♪
こちらもみんなに大好評です。
ちなみにこの日の作業は、先月に続いて竹ザルの材料作り。
ついでに干し芋ディスプレイ用の台も4つ作りました。
(近々このブログでお披露目する予定)
【きらくな寝床】
味噌作り

毎年2月に友人宅で一緒に味噌を仕込みます。
味噌作りで一番たいへんなのは、
炊いた大豆をつぶすこと。
友人は杵とうすをもっているのでそれでつぶしてもらうので、
とっても楽ができます。
朝、前日から水に漬けておいた2キロの大豆を、
ウチで一番大きなおでん用の鍋で煮ました。
ちょっと鍋が小さいかな~?
と思いつつ、なんとか大丈夫かと思い煮ていたのですが、
もう少しのところで焦げ臭い匂いが…。
慌てて火を止めそのまま風呂敷に包み友人宅へ向かいました。
約1時間かかる道中、心配しながら行きました。

臼にあけると、底の方がちょっとだけ焦げていたけれど
何とか大丈夫そうということでつぶしてもらいました。
塩と糀を混ぜておき
そこへつぶした大豆を入れて混ぜ、味噌団子を作ります。
それを甕に投げ入れ平らにして上に塩をふりかけます。
最後にさらしをかぶせ木の蓋をしたら重石をのせて完成。
これから1年ゆっくりと熟成させます。
【きらくな寝床】