きらくな寝床
自然農の田んぼ2023 稲刈り続き
10月21日、先週に続き稲刈りにやってきました。
最初に直まきした稲は刈り時ですが、
赤米などはまだ少し早いようでした。
年末は干し芋の繁忙期になるため、
この後の脱穀や唐箕の作業のことを考えると、
今日中に全部稲刈りを終えなければなりません。
昨年のスケジュールを見ると、
ちょうどこの時期に稲刈りをやっていました。
先週刈った稲は一週間でけっこう乾いているようです。
さっそく稲刈り開始です。
先に『あさひ』を刈っていきます。
分決がいい株で28本くらい、悪いと7~8本ですが、
直まきした籾が多いのでその分育った稲も多いです。
ビニールシートの上に刈った稲を置き、
3束重ねてどんどん縛り、稲架にかけていきました。
稲架がだんだんとうまってきました。
この前刈った面積の2倍以上あるので、
3時間、休みもとらずにぶっ続けで刈り続けました。
途中から赤米も刈り始めたので、
とりあえず反対側にかけていきました。
全部刈り終わったところで片方に寄せ、
上をトントン叩いてある程度高さを揃えてから、
落ちないように紐でぐるりと回りを縛って終了です。
全部かけ終わった稲架。
昨年よりも豊作です。
田んぼの次は大豆畑です。
今回も枝豆で食べる分を収穫しました。
倒れかかっていた大豆を2本刈り取りました。
一本でも結構たくさんの鞘がついています。
小さなバッタの赤ちゃんがいました。
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自然農の田んぼ2023 初めての枝豆収穫
稲刈りの後は大豆畑の様子を見に行きました。
葉がけっこう虫に食われていましたが、
かき分けてみると実がたくさんなっていました。
そろそろ食べられる頃かと思い、
一本収穫してみました。
鞘が小さいのは在来の豆です。
食べくらべてみたいので黒豆も一本収穫しました。
黒豆は鞘も大きく実がぱんぱんにふくらんでいました。
一本だけ育った小豆です。
鞘が刈れていたのだけ収穫しました。
帰ってすぐに茹でました。
こちらは黒豆。
在来の豆です。
緑が鮮やかできれいです。
採れたての枝豆はやっぱり香りがよく甘みがあって、
黒豆も在来の豆も甲乙つけがたい美味しさでした。
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自然農の田んぼ2023 稲刈り
10月14日、稲刈り前の草取りに田んぼにやってきました。
仲間の田んぼで早稲の品種の黒米「神秘」が刈り終わっていました。
ここも背の高い品種だけ刈ってありました。
おそらく「借銭切り」という品種でしょう。
我が家の田んぼを見ると、
原因は不明ですが一部の稲が倒れていました。
「あさひ」の稲刈りにはまだ少し早いのですが、
急遽倒れた稲だけ刈ってしまうことにしました。
一株づつ刈ったら草を抜いてきれいにします。
2、3株づつ一束にして左右、真ん中と3束重ねて、
昨年収穫した稲わらで縛ります。
縛りおわった稲です。
稲を天日干しするための稲架(はさ)を立てます。
一か月ほど稲を掛けて置くので丈夫に作ります。
稲架が出来たら縛った稲をかけます。
稲の左右を二束と一束に分け、
一束と二束が交互になるようにかけます。
全部かけ終わりました。
田んぼの1/3近くの稲を刈りました。
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自然農の田んぼ2023 田んぼ見学可&昼食会
田んぼ見学会の後は、一品持ち寄りの昼食会です。
手前からフルーツポンチとマッシュルールとバジルソースのパスタ、
我が家持参の、車麩のカツと高野豆腐と椎茸、万願寺唐辛子の炊き合わせ、
木綿豆腐の梅酢漬けと、切り干し大根とキュウリのサラダ、
畑で採れた葉っぱのサラダと、ジャガイモとラッキョウの味噌和え。
米粉、米飴、米油を使った三種類のパン。
二種類のジャガイモのソテーと大豆とおからのから揚げ。
こちらもお豆腐トッピングは柴漬けと天かす、
大豆の甘辛揚げ。
玄米ご飯のおむすび、ひよこ豆と赤米入り、
オクラ。
野菜のパイとキュウリの塩漬け
手作りカゴと秋の草花。
皆さんそれぞれに工夫を凝らした美味しい料理が並びました。
お腹もいっぱいになりとても幸せです。
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自然農の田んぼ2023 田んぼ見学会&昼食会
10月1日に自然農の田んぼ見学会がありました。
昨年から行っていて稲刈り前にそれぞれの田んぼを皆で見て回ります。
いろいろな気づきや来年に向けて栽培のヒントを貰える有意義な会です。
最初にこの会をまとめてくれている地元の友人の田んぼを観ました。
多品種の稲がカラフルな穂をなびかせ育つ田んぼはとても美しかったです。
中でも、5年ほどかけて選別を繰り返して育てたという黒米は、
地元の気候と土にあっているようです。
名前のない品種なので「奥藁大黒」と名付けたそうです。
他にも、あさひ、赤米の紅ロマン、緑米などが植えられていました。
順番に田んぼを回ってそれぞれのお話を聞きました。
この田んぼは、直播きと田植えのスケジュール調整、
そして草の管理を失敗してしまい、稲が草に負けてしまったそうです。
他の田んぼでもそうですが今年はツユクサが多く見られました。
一見可愛らしい花を咲かせるツユクサですが、
踏み倒したくらいではすぐに起き上がってきます。
また、大きく育つとけっこうやっかいです。
この田んぼは、今年は忙しく田んぼに割く時間がなかなかとれなかったそうです。
また、鳥に食べられてしまったか、蒔いた時期がよくなかったのか、
直まきした籾がほとんど発芽しなかったので、
家でプランターに蒔いた種からできた苗と、
田んぼにばらまくようにして作った苗床で出来た苗を田んぼ全体に植えたそうです。
小さな苗も植えたので育つか心配だったと話していましたが、
分決は少ないながらもちゃんと稲が育っていました。
我が家の田んぼです。
水が止まってからは一度も草取りしていないので、
大きな草がたくさんはえてしまいました。
今年の反省としては、籾まきの時期が早すぎたことと、
蒔いた後に保湿と保温をしっかりしなかったので、
発芽率がとても悪く発芽じたいも遅かったことです。
来年は籾を蒔くときにただ土に置いていくのではなく、
根のところを少し差し込むようにしてみようかと思いました。
(他の人の話を聞いて)
条間(稲と稲の間)30㎝、畝間45㎝ときっちり測って稲を植え、
一週間に一度は草刈りや手入れに訪れたという田んぼは、
やはり稲の育ちもよく安定しています。
全部で10面の田んぼを見て回り話を聞きました。
いつもは自分の田んぼとしか向き合うことはないので、
一年に一度のこの機会はとても貴重で勉強になりました。
お天気にも恵まれて気持ちの良い一日でした。
【きらくな寝床】
トクサ
これはトクサという植物の茎。
友人から頂いたものですが、漆塗りの研ぎに使います。
先日、金継ぎした上から生漆で線を引いたところが、
太くはみ出して乾いてしまったのを取りたくて、
このトクサを水で濡らしてこする(水研ぎ)できれいになりました。
器には傷がつかないのでとてもよかったです。
調べてみたら、
表皮細胞の細胞壁にプラントオパールと呼ばれるケイ酸が蓄積して硬化し、
触るとザラついた感じが砥石に似て茎で物を研ぐことができることから「砥草」、
と呼ばれるとのこと。
紙やすりが一般的な現代でも漆器製品の研ぎにはこうしてよくつかわれます。
実は私も今までは紙やすりばかり使っていましたが、
使ってみると確かにこれはいいと思いました。
友人は庭にこのトクサを植えてあるのでいつでも使えると言っています。
私も植えたくなりましたが、
広範囲に繁殖を広げる性質があるため庭に植えるのは要注意のようです。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2023 共同作業の草刈り
9月16.17日に共同作業の草刈りがありました。
前回田んぼに来た時にはまだ穂は出始めたばかりでした。
あれから2週間がたち、稲の穂がでそろっていました。
茎と葉だけの時にはわかりませんでしたが、
穂が出ると品種の違いがよくわかります。
我が家の田んぼには今年、色々な籾米をいただいて蒔いたので、
穂も丈もバラバラな品種が育ちにぎやかです。
禾が長く背が高いのはおそらく「借銭切り」という品種で、
赤くてきれいな穂は「赤米」のもち米です。
ほとんどは「あさひ」ですが、
紫色の穂をつけた稲も一本そだっています。
作業は休耕田の草刈り。
この日は草刈り機2台と
石垣やフェンス脇は鎌を使って4人で草刈りしました。
セイタカアワダチソウでしょうか、
背が高く茎も太く育った草が手ごわいです。
朽ちかけた小屋の周りもきれいに除草しました。
ここもきれいになりました。
午前中1時間半ほどの作業でしたが、
残暑が厳しく大変でした。
この日は時間がなく大豆畑の草取りはできませんでしたが、
草に負けずに順調に育っていました。
鞘がいくつかついていました。
もうすぐ膨らんできそう。
これ一本だけ黄色い花をつけいていたので謎でしたが、
友人に聞いたら小豆なんだそう。
ここは以前小豆を植えていて毎年1,2本はそのこぼれ種から
小豆が育っているということでした。
大豆を育てていたと思っていたら小豆もできているなんで何だかお得です。
田んぼの方は15日に水が止まったばかりで土が柔らかく、
根を傷めてしまうのでまだ中に入るのはやめた方がよいとのこと。
それでも畔から手が届く範囲の大きな草は抜きたくなります。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2023 様子見と草刈り
9/2、前回田んぼに来てから2週間。
そろそろ出穂もしているかどうかと、様子を見にやってきました。
先日の大雨で上流の諸子沢で大規模地滑りがあり、
川に土砂が流入したので、
田んぼにも泥が混じった濁った水が入っています。
水路にも泥が溜まり流れが悪くなっている場所もあるので、
一度確認した方がよいとの連絡がありました。
石灰質が混じった白い泥だということで、
水も白く濁っています。
これが稲にどう影響するのかはわかりませんが、
稲刈り後には水路にたまった泥を取り除く必要があります。
幸いにも我が家の田んぼには上から水がよく入り、
滞っている場所はありませんでした。
稲は草に負けずよく育っていました。
いつもの年以上に背の高さがマチマチで、
あさひと赤米以外にも様々な種類の稲が育っていそうです。
まだ田んぼに入らない方がいいので、
石垣と水路の草刈りをしました。
畔から届く範囲の草も刈りました。
穂も出始めていますが、
まだ出そろった感じではありません。
田んぼの次は大豆畑です。
またさらに大きくなっています。
草にも負けていませんが、また大豆周りを除草しました。
花も咲いていました。
何故か一本だけ黄色の花が咲いていました。
色も違いますが花の大きさも違うので不思議です。
どんな豆ができるのか楽しみです。
雨が少なくカラカラなので、
刈った草は大豆の根元にしいておきました。
少しは保湿になるでしょうか。
農作業は1時間半ほどで終了。
この日も暑かったです。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2023 共同草刈り
8/19、月に一度の共同草刈りがありました。
自然農の田んぼでは、
毎年一番早く出穂する仲間の黒米に穂が出ていました。
すぐ隣の慣行栽培の田んぼの穂は、
もう色づき始めていました。
共同作業は石垣周りの除草です。
一か月ですっかり草ぼうぼうになっています。
暑い日ですが、
曇っていたので石垣がそれほど熱くならなかったので、
まだよかったです。
三人がかりで石垣、猪よけネットの表裏の除草を、
一時間ほどやりました。
それ以上は体力が続きません。
すっかりきれいになりました。
共同作業の後は自分たちの田んぼの草刈り、
といきたいところですがそろそろ穂が出る頃は、
根を傷めてしまうので田んぼに入らない方がよいとのこと。
よく見ると茎が丸みを帯びていて中に穂ができつつあるのがわかります。
畔から手を伸ばして届く範囲のヒエだけを刈りました。
草は多いけれど稲も元気なので、
そのまま見守ることにします。
田んぼの次は大豆畑。
大豆も順調に育っています。
花が咲き始めていました。
紫色の可愛い花です。
大豆の根本周りの草だけを刈って今回も終了。
稲と比べると大豆はとても気が楽です。
【きらくな寝床】
漆の話 金継ぎ
割れた茶碗を漆を使ってなおしています。
糊漆(強力粉を水でよく練ってから生漆と混ぜて粘りが出るまで練って作ります)
を割れたところに薄く塗ってしっかりと貼り合わせます。
段差やズレがないように貼り合わせますが少しズレてしまうこともあります。
そういう場合は乾いてから段差や欠けているところを、
錆漆(砥の粉を水で練ってから生漆とよく混ぜ練って作ります)
で埋めます。
最後に貼り合わせたところに漆で細く線を描き、
あれば金粉や銀粉、錫粉を振りかけ磨いて完成。
としたいところですが、
なかなか細くきれいな線が引けません。
描いては消しを繰り返しています。
今回新たに貼り合わせた茶碗です。
同じシリーズの九谷焼きのお茶碗でした。
高いものではないけれど可愛いのと思い出もあるので、
なおせるものならなおしたいと思いとっておきました。
これはまだ貼り合わせただけなので、
この後隙間を錆漆で埋めていきます。
これはずっとやりかけているぐい吞み。
一度貼り合わせたものをまた落としてしまい。
貼ったところと違う箇所が割れてしまったので
つぎはぎだらけですが一応全部きれいにくっついています。
水を入れると漏れてくるので、
それが今回貼り合わせたところじゃなく、
薄くヒビが入っているところだとわかったので、
この後はそこに漆で線を描いていくことにしました。
同じシリーズのぐい吞みですが、
金継ぎの上手な友人が預かってなおしてくれました。
さすがに線も細くてきれいです。
本当の金継ぎは、
朱合漆に赤の顔料を混ぜて赤く引いた線の上に金粉をかけます。
金は高いので今回はここまでで完成とします。
【きらくな寝床】