きらくな寝床
長いお別れ 中島京子著 文藝春秋
今年みた映画の中でもかなり心に残っている「長いお別れ」。
その原作が中島京子さんだと知り読んでみました。
普通原作を読んでから映画をみると、
自分が想像し、思い描いていたものと違ってがっかりしますが、
今回は逆だったのでそれは大丈夫でした。
映画では、三姉妹を二人の姉妹としていたり、
孫も二人ではなく一人にして、
よりエピソードを浮き上がらせていたことがわかりました。
脚本もよかったと思います。
また、原作中の印象的な言葉や出来事はそのままで、
妻の曜子や長女の茉莉、妹の芙美のキャラクターを、
映画の方がより魅力的に描かれていたように感じました。
原作はかなり現実的で、介護サービスや病院の実態、ケアマネージャーとの連携など、
映画よりも介護の大変さがきちんと描かれていて身につまされました。
映画を鑑賞したときもそうでしたが、
現在認知症を患っている義母に、この父昇平の姿がとても重なり、
私たちは、こんな風に最後まで義母をちゃんと見送れるだろうかと、
覚悟を迫られたような気持ちにもなりました。
【きらくな寝床】
自然農田んぼ 2019 草取り
7月21日、田んぼと大豆畑の草取りに行ってきました。
ここはお隣の仲間の田んぼです、よく育っています。
大豆の種を蒔いてから2週間たちました。
もちろん芽が出ているだろうし、
どれくらい育っているか楽しみでした。
先に簡単に終わる大豆の畑の草取りをしました。
ところが畑を見ると草は目立ちますが、大豆の芽が見つかりません。
しばらくすると、同じ日に大豆を蒔いた仲間が、
先週草取りに来た時、芽がほとんど鳥に食べられてしまったので、
今日もう一度蒔きなおしに来たと教えてくれました。
よく見ると、確かに葉っぱが食べられてしまい、
茎だけ残ったような後がいくつも見つかりました。
仲間が蒔いた残りの大豆を戴いて、
我が家ももう一度蒔きなおしすると、
全体の9割8分以上は食べられていました。
食べられずに残った苗です。
本来ならこのくらいは育っていたはずです。
草取りだけのはずが結局1時間半かけて全部やりなおしました。
次は田んぼの草取りです。
昨日まで10日間の中干しだったそうで、
その期間、また草が伸びてしまったようです。
田んぼというよりは畑の草とりのようでした。
ここも1時間半かけて全体をきれいにしました。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2019 田植え後の草取り一回目
6月23日田植えをしてから三週間がたち、
最初の草取りに行ってきました。
田んぼ全体にスギナが目立ちましたが、
それほど背の高い草はまだありません。
苗の育ちはマチマチで、よく育った苗はもう分けつが始まっていました。
降水確率20%、一日曇りの予報だったため、
比較的涼しい農作業日和と言える天気でした。
田植えが終わっていない田んぼでは、
仲間がラストスパートで苗を植えていました。
共同の田んぼの続きは仲間の一人が、
二日かけて全部植えてくれたそうです。
中腰で約2時間、
最後のほうは雨が降り出し、
雨に濡れての草取りは大変でしたが無事終了。
次は2週間後、また草取りと大豆の種まきをします。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2019 共同田んぼの田植え
6月8日、先週に続いて今度は共同の田んぼの田植えに行って来ました。
前日に梅雨入りしたという気象庁の発表がありましたが、
朝から快晴で気温もぐんぐんと上がりました。
田んぼに着いた時、川から水をくみ上げるポンプが止まっていて、
田んぼの中がカラカラに乾いていました。
聞けば「昨日の雨で水が濁っているのでポンプを動かせない」
「ポンプが大変なことになっていて修理が必要」とのこと、
仲間の二人がポンプの修理に行ってくれました。
しばらくしたら水が復旧し、田んぼにも水が入ってきました。
今回は応急処置でポンプを動かしたとのこと。
よかったです。
植えたばかりの苗だったので、このまま水が入らなければ、
枯れてしまうかもしれないと思うくらい、
日射しも強く気温も高くて心配でした。
共同の田植えに参加したのはこの日は二人だけでした。
草を刈らずに、丸太を転がして草を倒しただけなので、
まずは草をかき分け、苗を植える周りの草は鎌で切り、
10センチ四方くらいの土を掘って柔らかくします。
最初はまず、この苗を植える穴だけを掘り続けました。
午前10時半から、お昼の30分くらいの休憩を挟んで14時過ぎまで、
まるで修行のように穴を掘りました。
一列29個の穴を8列やったところで、
「今日はここまで稲を植えて終了しましょう」となりました。
そこから苗とりをして、ようやく田植えとなりました。
一度穴を開けているとはいえ、
苗を植えるためにはもう少し深く掘る必要があります。
穴掘りを始めてから約4時間、掘った穴に苗を植え終わりました。
共同の田んぼの半分弱です。
共同の田植えのあと、
同じように田植えが終わった仲間の、余った苗をもらい、
自分たちの田んぼで、苗が足りなくて植えられなかった場所や、
小さすぎて苗が消えてしまった場所に植え継ぎしました。
次は2週間後に草取りの予定です。
しばらくは田んぼ仕事が続きます。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2019 『共同作業と田植え』
6月2日、共同作業の草取りと、
自分たちの田んぼの田植えに行ってきました。
一足先に田植えが終わった隣の慣行栽培の田んぼには、
鴨や鷺やカラスが来ていました。
のどかないい風景です。
共同作業は、田んぼの周りを囲っている柵周辺の草取り。
猪や鹿対策にこの春、電気の柵からこの柵に変えました。
電柵よりも手入れは楽ですが、それでも草がぼうぼうになっては困ります。
また巻きつくところができたためか、つる草が増えた気がします。
次に共同の苗床の草取り。
ここには赤米と黒米の苗が植わっています。
モグラに2回入られてしまったそうで、
真ん中のところは苗がなくなっていましたが育ちはいいです。
人数がいるので草取りもすぐに終わりました。
共同作業が終わり、お昼までまだ時間があったので、
そのまま自分たちの田植えに突入。
先週刈っておいた草がちょうどいい具合に枯れていました。
まずは苗とり。
先に苗の根を痛めないように土を湿らせます。
先週苗床の草取りもしたので、草は殆どはえていません。
一週間で苗もぐんと伸び、おかげで苗とりはかなり楽でした。
1/3ほど苗を採ったら田んぼに植えていきます。
今年は苗の本数が少ないので、株間も条間も45cmにしました。
昨年は30cm×30cmだったのでかなり広々していますが、
仲間に聞くと45cm間隔はけっこうやっていたそうです。
草をどけて苗を植える場所を鎌で掘り、苗を置いてから、
土をやさしくかぶせて回りを抑えてから周囲に草をかぶせます。
一列に15本から16本植えていき、
心配だった苗の本数は、
少し足りないくらいでなんとか田んぼ全体に植え終わりました。
最後は苗床も平らにならし、
周囲の溝も掘りなおし水を引き入れると、
しばらくして田んぼ全体に水が回りました。
田植えは自然農の米作りの中で、一番大変な作業です。
腕と肩と腰は悲鳴をあげていますが、
何とか無事に終わり、ほっとしました。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2019 田植え前の草刈
5月26日、そろそろ田植えが近いので、
田んぼの草刈に行ってきました。
先週畦塗りをしたところです。
翌日大雨が降ったので少し心配でしたが、
ちゃんと固まっていました。
苗床は一週間前に草取りをしたので、
それほど草は伸びていませんでした。
芽が出た苗はよく育っていますがやはり本数が少なく、
ざっと数を数えてみると150本ほどでした。
田んぼ全部に植えるにはかなり本数が足りなそうです。
困ったものです。
本日のメインの作業は、
田植えが近いので田んぼの草刈り。
一面びっしりと生えているのでかなり時間がかかりそうです。
一人が苗床と石垣の草取り、もう一人が草刈機で草刈り、
と、手分けして行いました。
日本列島中が猛暑の中、滴る汗を拭いながら2時間半。
刈った草は田んぼ全体に均等に広げておきます。
石垣もきれいになりました。
後は田植えを待つばかりです。
【きらくな寝床】
ゆるびく村のヨガハウス
友人の“ゆるびく村”村長のSさんから、
「古材を使ってヨガハウスを作りました」と連絡を頂きました。
もともとは木工をやっていた時からの知り合いで、
「6月には鍵を引き渡してしまうので、5月中なら中を見せてあげられます」
とのお誘いに、どうしても見たくて木曜日にお休みをとって行って来ました。
想像をかなり超えて、なんと2階建て。
まるでツリーハウスのような雰囲気でした。
森町に建っていた古民家の古材を使用しているそうで、
まず目に付くのは天上真ん中にある堂々たる太い梁。
これ一人でどうやって取り付けたんでしょう?
入り口も洒落ています。
実は雑貨屋さんの予定でいたので入り口はそのままドアがついていたそうで、
ヨガハウスに使われることになったため、
靴を脱ぐスペースを急遽作ったためこのような形になったのだそう。
左側には靴を置くスペースもちゃんとありました。
周りは今を盛りの新緑だらけ、
足立美術館をイメージして外の緑を額縁のように切り取ったんだって!
確かに窓の外には青紅葉、そして梅の木に桜の木と、
四季折々に変わっていく風景が楽しめそうです。
ここはカフェコーナーか、雑貨を販売するコーナーになるそうです。
と色々見せていただきましたが、
どう考えても後一週間で完成するようには思えないので聞いてみたら、
かなり設計変更があった(玄関や出窓を作った)ため
6月に引渡しは無理とのこと、
また借主は東京在住で、通いで週末のみの使用となりそうなので、
平日は貸しスペースとして活用を考えているとのこと。
まだまだしばらくは見学させてもらえそうです。
よかった!
ゆるびく村を訪れたのは5年以上も前なので、
色々他のお店も見学させてもらいました。
今日はお休みだったため、中に入れませんがお花屋さんです。
お庭はイングリッシュガーデンでなんとも素敵な雰囲気です。
ここはベトナム料理屋さん。
けっこう人気だそうです。
やはり定休日で窓から中を覗かせてもらうとハンモックやブランコがあったりして、
とても素敵な雰囲気のお店でした。
こことカレー屋さんが今日は営業していました。
「チャイ飲む?」と言っていただきましたが、
実はSさんがこのあと自家焙煎のコーヒーを入れてくれることになっていたので、
今日はやめておきました。
毎月来る移動本屋さんのイベントの方が、
本をセレクトして置いて行ってくれるそうです。
今回は建物特集でした。
お月様の形の本箱も可愛かったです。
木工をやっている時なら真似して作りたかったなぁ。
と久しぶりのゆるびく村訪問はとても有意義で楽しかったです。
一時間ほどで行けて、小さな旅気分を味わえる素敵な場所です。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2019 畦ぬり
5月20日、田植え前の大事な作業の『畦ぬり』をしました。
畦ぬりとは、モグラの穴を塞いで水漏れを防ぐことを目的に行います。
隣にある仲間の田んぼでは『麦の秋』の名のとおり、
金色の穂を揺らした麦が収穫時期を迎えていました。
苗床の草取りに来た2週間前と比べると、
田んぼの草がまた一段と伸びていました。
まずは、畦塗りをする場所だけ草を刈ります。
刈った草をどけて幅30cm深さ30cmくらいの溝を掘ります。
掘った溝に水を引き入れて土を戻し、足でよく練りこみます。
長靴が脱げそうになるので、裸足になってやりたいくらいです。
子供が泥遊びをするように根気よく、土と水をよく練ります。
全部踏み固めたら、
表面をなだらかにしながら畦に向って塗り固めます。
苗床の草取りもしました。
苗はこの前よりも伸びていますが、スギナなどの草も多く、
昨年よりも発芽率がかなり悪そうです。
表面がカラカラに乾いていて、
そのまま草を抜くと稲の根も傷めてしまいそうなので、
ジョウロで水をかけながら草取りをしました。
が、そのうちに雲行きがあやしくなり雨が降ってきました。
雨に濡れながらも最後までなんとか草をとり終えました。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2019 苗床の草取り
5月4日、2週間前に籾まきをした苗床の草取りに行ってきました。
2週間前はカラスノエンドウでしたが、
今回はキツネのボタンとクローバーが田んぼにかなり増えていました。
田んぼの草は毎年変わっていきます。
仲間の田んぼにもそれぞれ、苗床ができていました。
草取り前の苗床です。
どのくらい芽が出たのか楽しみです。
不織布を外してみたら、
寒かったからか、草もお米の芽もまだあまり出ていませんでした。
かいわれ大根のように小さな雑草の芽を、
一本づつ根気よく抜いていきます。
2時間強、辛抱強く草を抜いたら、お米の芽がはっきりしました。
まだそれほど発芽率がよくないので、この後に期待です。
草とリの後は、不織布を上げて帰りました。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2019 苗床作りと籾まき
4月21日、我が家の田んぼの苗床作りと籾まきに行ってきました。
前日には共同の田んぼで黒米の籾まきがあり、
仕事で参加できませんでしたが、見ると立派な苗床ができていました。
仲間の田んぼにも、いつでも籾まきができるように、
苗床が準備されていました。
まずは、苗床の場所を決めて草を刈ります。
刈った草をどけたら表面の土を少し削り取ります。
表面を少しだけ耕して、丁寧に草の根っこなどを取り除きます。
両手を使って表面の土を細かくしていきます。
周りに溝を掘ります(モグラ対策)
表面を平らにして、籾米を一粒づづ蒔いて行きます。
3cm四方に一粒が理想ですが、
ついつい欲張ってたくさん蒔いてしまいます、
籾米を蒔き終ったら、ふるいで細かくした土をかぶせます。
全部覆ったら手で押さえて平らにします。
その上から切った藁をかぶせ、さらに藁をかぶせます。
抑草と寒さ対策です。
最後は不織布で被って完成です。
田んぼの脇では、仲間の3人が、
去年の台風でトタンが飛んでしまった、
稲架用の竹をしまう小屋を作っていました。
前のよりかなり立派な小屋が出来上がりました。
ありがたいです。
【きらくな寝床】