2012年02月
蔵見学
菊姫会総会の後、
毎年希望者が酒蔵見学を行ないます。
写真は、菊姫の八幡工場(貯蔵庫)。
精米所もここにあります。
菊姫のお酒は、定番の山廃純米でも3年。
最高峰の「菊理姫(くくりひめ)」は10年間寝かせて蔵出しされるため、
貯蔵庫もかなりの大きさです。
酒造りは、雪景色の鶴来の町の中、
明治蔵、昭和蔵、平成蔵で行なわれます。
今はほとんどの仕込が終わっていましたが、
絞りたての新酒と、熟成させたお酒の飲み比べや、
色の違いを確認させてもらいました。
菊姫のお酒はみなほんのり金色なのですが、
それも熟成により生まれる色だということがわかります。
【ほし太の日向ぼっこ】
菊姫会
毎年2月のこの時季に、
石川県の日本酒の蔵元、「菊姫」のお酒を販売している、
全国の酒販店約300店で構成する「菊姫会」の総会が開催されます。
今年も石川県の加賀温泉郷山代温泉にて、
一日目は、菊姫生産部製造課主任の井出さんによる
「精米について」と、
日本のシンセサイザーの第一人者、松武 秀樹さんによる
菊姫にまつわる様々なシーンを、
音と映像で再現した講演が行なわれました。
菊姫では酒造りの重要な要素の一つとして
自家精米を行なっています。
柳家(菊姫の社長)の家訓に「精米を他所に任せるようなら酒造りをやめろ」
というのがあるそうです。
何度か精米所の見学をしたことがありますが、
初めて見たときには、酒蔵とは思えない程の
あまりの規模に驚いた記憶があります。
講演では、
いかにして酒米の最高峰である兵庫県吉川町産「山田錦」を
仕入れできるようになったか。
精米機の歴史や、
仕込む酒によって変わる精米の話など、
たいへん興味深く聴きました。
松武さんの講演は、
空想の世界と現実世界。音楽と菊姫という本当に楽しい内容でした。
「山廃純米はロックに合う♪」なんて妙に納得です。
その後は利き酒勉強会と、懇親会。
菊姫では、一部の酒を除きほとんどに
兵庫県吉川町の酒米「山田錦」を100%使用しているため、
製造原価は、おそらく日本一の日本酒です。
毎年こうしてただ集まり懇親会を行なうのではなく、
しっかりと勉強もするというスタンスはとてもいいと思います。
(写真は、二日目の柳社長の講演の様子)
柳社長からは、国税庁醸造試験所の役割と現状についてのお話。
全国清酒鑑評会で毎年金賞をとり続けていた菊姫が、
平成13年以降出品をとりやめた理由…。
菊姫が日本酒の文化を大切にし、
本当にプライドを持って真摯に酒造りを行なっていることを
この二日間で再認識しました。
写真は精米歩合の異なるお酒の比較コーナー。
8年ほど熟成された吟醸酒の「吟」(精米歩合40%)と、
「加陽菊酒(精米歩合55%)」。
速醸酒の新酒の精米歩合の異なるもの、山廃の新酒と熟成の比較、
そして、菊姫全銘柄の試飲コーナーもありました。
【ほし太の日向ぼっこ】
味噌作り
毎年2月に友人宅で一緒に味噌を仕込みます。
味噌作りで一番たいへんなのは、
炊いた大豆をつぶすこと。
友人は杵とうすをもっているのでそれでつぶしてもらうので、
とっても楽ができます。
朝、前日から水に漬けておいた2キロの大豆を、
ウチで一番大きなおでん用の鍋で煮ました。
ちょっと鍋が小さいかな~?
と思いつつ、なんとか大丈夫かと思い煮ていたのですが、
もう少しのところで焦げ臭い匂いが…。
慌てて火を止めそのまま風呂敷に包み友人宅へ向かいました。
約1時間かかる道中、心配しながら行きました。
臼にあけると、底の方がちょっとだけ焦げていたけれど
何とか大丈夫そうということでつぶしてもらいました。
塩と糀を混ぜておき
そこへつぶした大豆を入れて混ぜ、味噌団子を作ります。
それを甕に投げ入れ平らにして上に塩をふりかけます。
最後にさらしをかぶせ木の蓋をしたら重石をのせて完成。
これから1年ゆっくりと熟成させます。
【きらくな寝床】
今月のマクロビオティック料理教室
主食が、当初の予定では「おかゆ」だったらしいのですが、
グラタンが洋風なので玄米ピラフに変えたそう。
そのグラタン、
オーサワジャパンのシチュールウを使うため、とっても簡単。
チーズのかわりに玄米もちを使います。
具はブロッコリーと長ねぎ。
意外とボリューム満点でした。
玄米ピラフは、
野菜ブイヨンと昆布出汁、
醤油で味付けして炊いた玄米ご飯に
みじん切りにして炒めた、
ニンニク、玉葱、ピーマン、しいたけ、人参を混ぜるだけ。
付け合せには、
水切りした豆腐とすった山芋に、
蓮根、人参、舞茸を混ぜて揚げた、
蓮根と舞茸のナゲットに、ルッコラとクレソンを添えて。
マスタードをつけていただきます。
若布とセロリのスープは、
セロリの葉と茎、しめじを炒めて、
昆布出汁に麦味噌で味つけしたもの。
今回は陽性のメニューが多かったので、
付け合せの野菜とスープのセロリがホットします♪
静岡市葵区のマクロビオティック料理教室
「12cups」の今月のメニューです。
【きらくな寝床】
友人宅の料理♪
私のマクロビオティックの師匠でもあり、
自然農の先生でもある町田さんちでお昼をご馳走になりました。
この日のメニューは「おでん」
とはいっても、「静岡おでん」とは全く違うものでした。
油揚げの巾着の中には、
「もちあわ・しいたけ・玉葱・人参」が入っていて、
昆布の出汁をよく吸って、モチモチの食感が本当に美味しかった~♪
他には、ごぼう・蓮根・大根・じゃがいも・昆布が入ってました。
身体がホットするような料理です。
デザートに、お菓子作りの名人奥さんの
「ナッツとかぼちゃのタルト」をいただきました。
かぼちゃクリームと上にのったナッツがとっても贅沢な味。
こんなに完成度が高くても、
砂糖も乳製品も使わずに作ってあります。
いつも町田さんちにお邪魔すると、心もお腹も癒されます。
【きらくな寝床】
ヨーグルトin干し芋
茨城のスタッフが「お料理の本で見た!」
と作ってきてくれました。
それがなんとまあ
「チーズケーキ」のようになってとっても美味しいんです♪
干し芋を細かく切って、
プレーンタイプのヨーグルトに混ぜて一晩おくだけ。
固くなってしまって
そのままだと食べづらい干し芋でも、
一晩たつとヨーグルトの水分を吸収して柔らかくなるし、
ヨーグルトは、水分が減って、
まるでレアチーズケーキの様♪
どちらも身体にいい食品だから、
これってもしかしたら「最強?」
いままでやりそうで、やってなかった新しい出会いです。
みんなに勧めたくなりました。
【ほし太の日向ぼっこ】
お味噌の蔵出し
丁度一年前に、仕込んでねかしてあったお味噌を、
今年の仕込みに甕を使うので、初めて出しました。
いい色に熟成していて、とってもいい香り
糀が2キロと大豆が2キロで仕込んで、
約8キロのお味噌が出来ました。
これから一年このお味噌を食べるのが楽しみです。
夜はさっそく「ふろふき大根」にお味噌をのせて…。
いつもなら砂糖やみりん、ショウガや柚子なんかを入れて作る味噌も、
今日はそのままお味噌だけのせてみました。
緑の葉っぱは、わさびの茎を塩昆布で和えたもの。
ほのかな甘みもあって、
甘いお味噌を作らなくても、このお味噌があれば充分美味しかった~♪
これがホントの手前味噌ですね。
【きらくな寝床】
コドモノクニ
今から90年程前の日本で、
こんなに素晴らしい児童雑誌が発行されていたなんて、
全然知りませんでした。
紙面に登場した早々たる顔ぶれに驚きました。
北原白秋、野口雨情が童謡顧問、中山晋平が音楽顧問、
編集主任は和田古江、絵画主任は岡本帰一という豪華さ。
大判、多色刷で、画用紙のような厚紙を使用した美しい紙面は、
近代日本を担う子どもたちの情操を育てることに
大いに貢献したことでしょう。
今でも愛される優れた童謡が生まれたのも、
この「コドモノクニ」の功績といえるほど。
1922年1月から1944年3月まで、
第二次大戦で紙不足となるまで287冊が刊行されたということです。
ノスタルジックな絵や色遣い、また今観ても驚くほどモダンな表現もあり、
当時の子供たちはどんなにワクワクした気持ちでこの本を読んだのか、
ページを開くと自分もまた同じ気持ちを追体験できます。
2010年から特別版として復刻されたこのシリーズ、
現在VOL5まで刊行されていて、少しづつでも揃えていきたいな~。
【ほし太の日向ぼっこ】
今月のもでらあとライブ♪
毎月第二水曜日の夜は「クラシック」
今月8日は、フルート佐藤充一さん、クラリネット山本陽子さん、
ピアノ渡辺浩代さんの三人の競演でした。
オープニングは佐藤充一さんのフルートソロから、
フォーレ作曲「コンクール用小品」。
パリコンセルヴァトワールのフルート科での
初見の試験問題だったとか、
試験問題とは思えない程とても美しい曲です。
続いてボラン作曲のジャズ組曲の中から「センチメンタル」。
ランパルというフルート奏者がボランに依頼して出来た曲で、
本物のジャズの曲と違う点は、すべてがきっちりと楽譜になっていること。
ジャズ組曲はかなり好きなのですが、今回は1曲だけの演奏でした。
ここでクラリネット奏者の山本陽子さんと交代
最初はピエルネ作曲の「セレナーデ」。
フルートの音色とはまた違った響きの、伸びやかな低音が美しかったです。
木管楽器の音は、癒し系で大好きです。
次がモーツァルトが最後に書いたという、クラリネットのコンツェルト三楽章。
ライブハウスとは思えない程、とても格調高い演奏でした。
ここでもう一度フルートとチェンジ。
作曲家の青島広志さんに編曲を依頼して
手書きの楽譜を書いてもらったという曲。
名作のミュージカル、
ウエストサイドストーリーから「トゥナイト」と
キャッツの「メモリー」。聴きなれた曲だけど、
編曲が変わると、とても新鮮でまるでクラシックの名曲のように感じました。
ピアノの伴奏もお洒落です。
ここで1部は終了。
2部最初はクラリネットソロから、
ピアソラ作曲「オブリビオン」。
忘却という意味の曲ということで、ノスタルジックな気分になりました。
次がボザ作曲「ファンタジー・イタリアン」
ハーマン作曲「クラリネット・オン・ザ・タウン」と、
三曲続けてクラリネットの柔らかな音色のソロを堪能しました。
ここからフルートソロになり、
ゴーベール作曲「マドリガル」。
この曲は前に一度フルートリサイタルで聴いたことがありますが、
リズムも速く、転調が多いのが特徴的な難曲です。
若い頃に好きだったというのもなんとなく頷けます。
続いてまたまた、パリコンセルヴァトワールの今度は卒業試験曲。
タイトルは簡単(忘れてしまった)だけど、旋律が美しくて素敵な曲です。
試験曲が、世界中で愛され演奏されるくらい
パリの音楽院ってやっぱり本当にすごくレベルが高いんですね~。
ここまで、かなりハイレベルでアカデミックな雰囲気だったからなのか、
次はいきなりJ-popに…、
いきものがかりの「ありがとう」と平井 堅の「僕は君に恋をする」。
今までの流れの中で聴くと、この2曲も美しい名曲に聴こえます。
最後は、三人で「ニュー・シネマ・パラダイスメドレー」で終了。
やっぱり三人になるとまた一層響きが深くなるので、
できればもう2,3曲聴きたかったな~。
いつも思うのだけれど、
この演奏を聴きながら食事やお酒が飲めるなんて本当に贅沢です♪
(私は車なのでお酒は飲めませんが…)
3000円位で食事+ライブ演奏は絶対お勧めです。
クワイエットハウス「もでらあと」
静岡県静岡市清水区新緑町 6-28 TEL 054-335-3234 mail: moderate@ka.tnc.ne.jp.
【ほし太の日向ぼっこ】
本 「やさい」 真木 文絵編 幻冬舎エデュケーション
図書館の新着図書コーナーに置いてありました。
「現在日本には150種類以上の野菜があり、
品種数は100品種を超えるものもある」(はじめにより)
というくらい日ごろお世話になっている野菜たち。
この本には、野菜の基本情報や来歴、旬カレンダー、栄養、産地など、
その野菜に関する情報がカラー写真とともに見やすく掲載されていました。
やっぱり気になるのは「さつまいも」
ベニアズマや鳴門金時など8種類の品種が紹介されていましたが、
残念ながら干し芋用品種は一つも載っていませんでした。
でも嬉しいことに「干し芋は優秀なおやつ」と紹介され、
「栄養価が高く、美肌、整腸効果があります。
軽くあぶるとさらに甘みが強くなります。」
という一文も♪
伝統野菜やきのこ類、果物なども掲載されているので、
パラパラと見るだけでも楽しく、
1400円+税という金額は高くないな~と思いました。
買っちゃおうかな。
【ほし太の日向ぼっこ】