韮山ゆき
日曜日に韮山時代劇場で行われたSPAC公演「夜叉が池」を、
娘と二人で観に行ってきました。
ふじのくに野外演劇祭の行事の千秋楽であるとともに、
韮山反射炉が世界遺産になったお祝いの記念行事でした。
SPAC俳優陣の豪華な顔ぶれのキャストと、
衣装も音楽も素晴らしくて堪能しました。
人間と魔物の世界との対比がとても興味深く、
伝説を忘れ、約束を守ろうとしない人間に比べ、
恋しい若君に会いたい気持ちを我慢して池に留まろうとする魔物の姫。
魔物の動きがコミカルで楽しく、
観ていてついつい姫を応援したくなってしまいました。
最後、池を守っていた二人は悲劇的な結末に終わりますが、
魔物の姫にとってはハッピーエンドとなり、
魔物たちの大合唱で終わります。
俳優たちのなりきりがすごくて、
村人や神主、村長、教師、任侠もの、県会議員の嫌らしさがすごーく上手でした。
終演後、せっかくだからと世界遺産登録したばかりの韮山反射炉に寄りました。
江戸時代、オランダの精錬所の図面を基につくられたというこの施設、
当時は10か所ほど作られたそうですが、
実際に稼働したもので残っているのはここだけなんだそう。
ボランティアガイドさんから、丁寧な説明をして頂き、
とても充実した一日となりました。