きらくな寝床
自然農の田んぼ 2020 共同草刈りと籾摺り。
11月29日、当初は収穫祭で一品持ち寄りの食事会を予定していましたが、
最近のコロナウイルス感染の広がりで、
急遽食事会はせずに共同の草刈り作業を行いました。
男性陣は、草刈り機で休耕田の草刈りをしました。
女性陣は、鎌で石垣と水路の脇をやり、
総勢10人で、午前中約2時間の作業を行いました。
お昼ご飯を食べてから、
2週間前に収穫し天日干ししておいた大豆の皮むきをしました。
ビニールシートの上に大豆を置き、
上から木づちでたたくと鞘から豆が出てきます。
昨年までは家の軒下に干していたので、
家の中で一つづつ手で鞘をむいていました。
それだと時間もかかるし、手も痛くなります。
この方法は豆とゴミを分け、
さらにいい豆とダメ豆の選別が大変ですが、
手でむくよりもずっと楽だし、
外なのでごみも気にしなくて済みます。
ダメ豆は少なく殆どがいい豆でした。
しっかり計っていないけど1㎏くらいはありそうです。
もともとお味噌用に作り始めた大豆でしたが、
枝豆で食べたら美味しすぎて半分くらい食べてしまいました。
大豆の皮むきと同時進行で手分けして籾摺りも行いました。
一回目は網を通して。
網を通らない穂に付いたままの稲は手でほぐします。
一回だけの籾摺りだと、
まだ籾がけっこう残ってしまうので2回かけます。
2回目は網を通さなくて大丈夫です。
2回かけ終わったお米。
もみ殻付きはかなり少なくなり、
黒米と赤米が程よく混じっていていい感じです。
計ったら6.6㎏ありました。
これでようやく新米が食べられます。
【きらくな寝床】
乾漆
先日漆塗りの同好会で作った乾漆に底板を貼りました。
板とジグソーを先輩が用意して下さったので、
自分でくり抜いたのですが
切った板がなかなかはまらなくて大変でした。
先輩が言うには『きつめでも糊漆をつけると意外とするっとハマる』
そうで、本当に糊漆をつける前はきつくてはめるのが大変な底板が、
糊漆を塗ったらけっこう簡単にハマったのには驚きました。
しっかりくっつくまで、播金で押さえておきます。
丸一日置いたらしっかり接着しました。
ちなみに乾漆の色が黒っぽいのは、
先日の漆塗りのお弁当箱作りの講座で余った『しぼ漆』を貰って、
ローラーで塗ったからです。
しぼ漆は漆にお豆腐を混ぜるので、
乾いた時の触感がざらっとして面白いです。
これは中に瓶を入れて花瓶かペン立てにする予定です。
作った糊漆が余ったので、
残っていた乾漆の板を曲げて接着しました。
こちらはしぼ漆を塗っていないので明るい茶色です。
これは何にしようかなぁ。
【きらくな寝床】
木版画
木版画の同好会に入って5年たちますが、
版画の腕は一向に上がりません。
毎年一回、メンバー全員で版画カレンダーを作るため、
割り当てられた分を作るのが精一杯なので、
どんどん上手くなる仲間には追いつけないでいます。
今年もカレンダー制作の時期となり、
何とかノルマをこなしました。
教室で全員の版画を並べて感想や質問などを話しました。
仲間の版画を見ること、話を聞くことで結構いい刺激を貰います。
皆上手なので、この中に自分の版画を入れるのは恥ずかしいのですが、
12枚並ぶとけっこう壮観です。
それぞれの個性が出ていて面白いです。
版画カレンダーは全部で30部制作し、
メンバーそれぞれが2部づつもらい、
残った分は何と講師の版画展などで一部2000円で販売します。
私以外は上手なので、講師曰くこれでも安いのだそう。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2020 番外編(大豆の収穫)
11月14日の夕方、
仕事を早引けして大豆の収穫にやって来ました。
事務所を出たのが15時、田んぼに着いたのは15時45分。
秋の日は釣べ落としなので作業はお日様が沈むまで。
時間との闘いです。
先週、まだ葉が青々としていたので一週間延ばしましたが、
まだ完全に葉が枯れていないので収穫には少し早そうですが、
29日に田んぼで行う収穫祭の時には取り込みたいので、
この日程になりました。
刈り取った大豆は稲架まで運んで
天日干しにします。
一枝づつ稲架にかけます。
本当なら最後まで茎や葉の栄養分を豆に吸収させたいので、
収穫は葉が枯れ落ちてから。
天日に干している間も、
栄養分が残っているような葉や茎は残しておきたいところですが、
今回取り込む予定日までが2週間と短いので、
少しでも乾燥がすすみやすいよう
余分な茎や葉は取り除きました。
最後に乾燥した豆のさやがはぜて、
下に豆が落ちても大丈夫のように不織布を張って終了。
何とか日が落ちる前に作業が終わりました。
味噌づくり用に作った大豆ですが、
あまりにも美味しいので、今年大豆が豊作だったこともあり、
半分くらい枝豆で消費してしまいました。
それでもこの様子なら1キロ以上は楽にとれているでしょう。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2020 脱穀と唐蓑(とうみ)かけ
11月8日と9日、稲の脱穀と唐蓑かけをやりました。
8日に全て行う予定が、
前日の雨で稲が湿ってしまったため、
日曜日は、脱穀機と唐蓑を田んぼに運び
設置までの準備だけしてきました。
毎年お世話になる足踏み脱穀機は、
かなり年代物ですがまだ現役です。
実際に作業するときは、
下にシートを敷いて脱穀機を囲い、
上からカバー(布団カバーを使用)をかぶせて、
籾米が外にこぼれないようにしっかり覆います。
準備が整ったら稲架から稲を外して、
三束をひとくくりに縛った藁を解いて一束づつにします。
自分の田んぼでやっているので、
藁はそのまま田んぼにおいたままで大丈夫。
ドラムの部分を押しながら回し、
回転が止まらないように足で踏み続けます。
そこに稲を一束づつ差し込み突起に当てて脱粒させます。
開始から1時間ほどで脱穀が終了しましたが、
ずっとペダルを踏み続けなのでなかなか疲れます。
脱穀の次は唐蓑にかけます。
唐蓑は、手で突起を回すと中の羽が回転し風が起こります。
そこに少しづつもみ米を落としていくと、
中身の入っていないもみ米や藁くずを飛ばしてくれて、
下にいいもみ米だけが落ちてきます。
唐蓑は一回ではなかなかきれいにならないので何回かかけます。
最初は、藁やくずが混じった状態です。
2回、3回と続けるとだんだんときれいになっていきます。
むかって右側に、いいもみ米が、
左側にくず米が落ちてくる仕組みになっています。
唐蓑をかけ終わったもみ米。
全部で8.64㎏でした。
調べたら、昨年は9.785㎏、一昨年は9.63㎏、
3年前が18.12㎏、その前の不作の年が6.5㎏だったので、
今年はやや不作の年となりました。
ここから籾摺りをするとさらに2割減り、
精米するとまた1割減るので、
実際に食べられるお米の量は6㎏強です。
お米の収穫量は少ないけれど、
今年も一年を通じて様々な体験をさせていただきました。
来年の農作業用の藁を除いて残りは田んぼに撒きます。
自然農なのでなるべく田んぼに返します。
最後に大豆の収穫をしようと思いましたが、
まだ葉が枯れ落ちていないのでもう少し畑におくことにして、
また枝豆で食べる分だけ収穫して帰りました。
味噌づくり用に作っている大豆ですが、
美味しすぎて、枝豆で全体の4割ほど食べてしまいました。
稲と比べて大豆は豊作だったので、
それでも味噌用に充分収穫できそうです。
【きらくな寝床】
柿とはやと瓜
今日は脱穀に棚田に来ましたが、
前日の雨で稲が湿ってしまい脱穀ができませんでした。
準備だけして翌日の午前中にやることにしました。
せっかく来たので、
柿の実と柿の木にツルを伸ばして高いところになっている、
はやと瓜の様子を見に行きました。
はやと瓜は姉からよくぬか漬けにしたのを貰いますが、
コリコリとしてとても美味しいです。
緑色のをよくみますが、ここのは薄いきれいな黄色です。
柿の実も鳥がかなり食べてしまいました。
それでもまだこれくらいは収穫できました。
はやと瓜は高いところになっていたのを一つだけいただきました。
【きらくな寝床】
枝豆の収穫
10月28日の夕方、
暗くなる前に棚田にやってきました。
着いたのは16時過ぎでしたが、まだ日が残っていました。
ほとんどの田んぼで、ほぼ稲刈りが終わっていました。
最初に稲刈りから10日たった稲の様子を確認。
このところ秋晴れのお天気が続いたので、
順調に稲が乾いています。
この様子なら来月の8日に脱穀ができそうです。
先日、1本だけ収穫した大豆を枝豆で食べたら、
すばらしく美味しかったのでまた少し収穫していきました。
この前よりも実のつき方が少なかったので、
5~6本収穫しました。
畑で豆だけ取って葉も茎も置いていきます。
これだけ収穫できました。
田んぼにいたのは40分ほどでしたが、
みるみる暗くなってきました。
家に帰ってすぐにお湯を沸かし、
沢山だったので3回に分けて茹でました。
採れたて、ゆでたての枝豆はやっぱり最高に美味しかったです。
ちなみに今日のお昼ご飯でみんなにもおすそ分けしたら、
美味しいと喜ばれました。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2020 共同田んぼの稲刈り その2
稲の束を手分けしてどんどん縛っていきます。
稲架にかけていきます。
縛った結び目が手前になるようにして左右交互に一束と二束にし、
結んだ藁の先を稲架のうえで次の稲束でおさえるようにのせます。
一束の方の稲は地面と垂直になるように掛けます。
そうすると一束の稲だけ見ると、やじろべえのように傾いて見えますが、
結び目がかみ合ってしっかり止まるので最後に紐で縛らなくても大丈夫なんだそう。
何年もやっているけど忘れていたことをたくさんまた教わりました。
稲刈りの後、大豆の話になりました。
今なら枝豆でまだ食べられるそうなので、
仲間と一緒に大豆畑に行きました。
作っている黒豆の枝豆を一株いただきました。
この前見た時、葉っぱと茎が育ちすぎて豆のつき方が少ないと思ったら、
奥の方にはたくさん豆のさやがついていました。
左が黒豆、右が我が家の在来の豆です。
夜、茹でて食べたらとても美味しくて、
もっととってくればよかったと後悔したくらいです。
これは仲間が直播で育てた古代米です。
何とか穂はできていましたがそれほどいい育ちではなかったようです。
となりで作った同じく直播のイセヒカリという品種はまずまずの出来のようなので、
直播にも、むく品種とむかない品種があるようです。
有機のサツマイモ栽培と同じです。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2020 共同田んぼの稲刈り
10月24日、共同の田んぼの稲刈りがありました。
棚田についた時、ちょうど稲架づくりが始まったところでした。
長い木を上手に組み合わせ、みるみる立派な稲架ができました。
稲が豊作だったら2段にも3段にもできる稲架です。
まずは黒米から稲刈りを始めました。
草をよけて根元から刈ると簡単に稲と草に分けられます。
我が家の田んぼよりも草が少なく楽です。
6人で刈るとあっという間です。
昨日の雨で稲がまだ湿っているので、
すぐに縛るのはやめてシートの上で乾かしておきました。
来年の種もみにする株を町田さんが選んで印をつけました。
まだ青々としているので刈らずにもう少しおいておきます。
シートの上に乗りきらなかった稲は畔に並べました。
こちらは後から刈った緑米です。
緑米は香り米といって炊いた時の香りがとてもいいお米です。
お昼ご飯の後、並べて置いた稲を三束づつ重ねていきます。
稲架にかけるときに右と左が交互になるよう、重ね方を変えます。
稲わら3本で縛ります。
これは仲間内でも意見が分かれるところで、
藁で縛った方が楽という人と、紐の方が縛りやすいという人がいます。
私は、藁の方が縛りやすくて締めやすく、
脱穀の時に解くのも楽だし、
解いた藁の始末もそのまま田んぼに置いていけるという利点で断然藁派です。
縛っている時に切れてしまう時もありますが、
予め湿らせておくと切れにくくなると教わりました。
それもいい藁があればで、
今年の我が家の稲の状態では来年使えるかどうかわかりません。
つづく
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2020 稲刈り番外編その2
稲刈りの時、刈った稲を置くために広げたブルーシートの上に、
バッタがたくさんいました。
2回目の稲刈りの時、
交尾しているバッタを見かけました。
あきらかに体の大きさが違うので最初は親子かと思ったけど、
調べたら「コバネイナゴ」というイナゴの仲間でした。
成虫の体長はオスが28~34㎜、メスが40mmということなので、
やはり上に載っているのがオスでした。
日本中の水田で7月から12月ころまで見られるのだそう。
長野県で食べられている郷土料理のイナゴの佃煮はこれでしょうか?
【きらくな寝床】