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国立劇場「義経千本桜」Bプロ

今月の国立劇場は菊之助さん主演で、
義経千本桜の通し上演が行われています。
先日Aプロを観劇し、今回BプロとCプロに行ってきました。
義経千本桜は源平の戦が終わった直後の、
義経と負けた平家側の武将たちの人間模様を描いた作品です。

Bプロは、平維盛(たいらのこれもり)が軸となっています。
「下市村椎の木の場」
維盛の奥方「若葉の内侍」と息子の「六代君」が、
お供の「小金吾」を連れて維盛を探して高野山に向かう途中、
地元の悪党「いがみの権太」に路銀をだまし取られてしまいます。
いがみの権太は、地元のなれ寿司屋の跡取り息子でしたが、
遊女に入れあげて親の金を使い込んで勘当され、
遊女を身請けするため博打に手を出しと悪の道に染まります。
それでも息子は可愛く、
茶店のおかみとなった女房と三人一緒に家路につきます。

いがみの権太の人間性を垣間見させる場面でした。

「下市村竹藪小金吾討死の場」
若葉の内侍一行には鎌倉の頼朝からの追手がかかっています。
母子を逃がすために小金吾は決死の立ち回りをしますが力尽き討死します。
様式美とリアルな戦闘の緊張感が融合した見ごたえのある場面でした。

最後に村人が通りかかり小金吾の死体を見つけます。
それは寿司屋の主人の弥左衛門でした。
弥左衛門は権太の父親でもあり維盛を下男としてかくまっています。
弥左衛門は小金吾の首を切り持ち帰ります。

「下市村鶴瓶寿司屋の場」
今夜は寿司屋の娘お里と使用人の弥助との結婚式があるということで、
お里が張り切っているところへ弥助(実は平維盛)が帰ってきます。
お里は弥助に夫婦となるのだからと「女房のお里」と呼び方を練習させたりします。
そこにやってきた権太。
母親をだましてお金をまきあげ帰ろうとしたところに弥左衛門が帰ってきます。
あわてて寿司桶にお金を隠し奥に隠れた権太。
弥左衛門は持ち帰った小金吾の首を権太が金を入れた隣の桶に隠します。
やがて維盛を探しにやってきた役人に、
権太が維盛一家を捕まえて差し出すと言い、
間違った桶(首入り)を持って駆け出します。
その後、若葉の内侍と六代君、維盛の首を持って権太がやってきます・・・。

最後にどんでん返しが待っていました。
この演目は初めてでしたがとても面白かったです。
そしてそれぞれ全く違う難役を務めている菊之助さんの演技は、
本当にすばらしいと感じました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2022年10月20日 18:10