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伽藍座長一人芝居の旅

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友人に誘われて、静岡市葵区七間町にある小劇場『あそviva劇場』へ。
ここは今月オープンしたばかりで、大道芸人のあまるさんがオーナー。
バーコーナーもあり、飲食しながら観劇することもできます。

5年前まで鷹匠で小劇場をされていた、
伽藍座長さんが6日間連続で一人芝居をロングラン。
その最終日に行ってきました。

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〇真夜中のセリヌンティウス
〇日吉町原発2
〇大人の会話

という三本立て。
写真は、一本目が終わって舞台上でクールダウン&次の芝居の準備中。

真夜中のセリヌンティウスは、
太宰治の「走れメロス」の中で、メロスの代わりに人質になる親友の話。

いきなり死刑の身代わりにされるという彼の心情が細やかに表現され、
メロスのことは信用しているけれど、
何かの事情でメロスが帰ってこない時には自分が身代わりに死刑になってしまうのだから、
当事者にしてみれば不条理この上ない話だよね~と共感しつつ、
かなり面白くて落語のように楽しく観劇しました。

日吉町原発2は、
震災後運転を停止している原発の再稼働をするにあたって、
架空の町、日吉町役場の役人が住民説明会を行うという設定。

座長はかなり事実を精査してシナリオを作っており、
笑える中に真実が浮き彫りにされていると感じました。

最後の、大人の会話は、
31歳独身の一人娘から、会って欲しい人がいるといわれた父親が、
一人暮らしの娘の部屋を訪ねると、
残業で帰ってこられない娘の代わりに彼氏本人がいて、
二人きりになってしまった彼氏との会話の、
ぎこちなさがだんだんと変わっていく様子が上手に表現されていました。

三つの演目ともに全く違う内容ながら、
その脚本といい、演技といい、本当に引き込まれてしまいました。

全体で1時間ちょっとの時間でしたが、
とても内容の濃い演劇でした。
楽しかったです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2015年06月20日 16:19